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NYの視点:米10月JOLT求人件数:過去2番目の高水準も離職ペースは鈍化


米労働省が発表した米国の10月JOLT求人件数は1103.3万件と、9月から減少予想に反して増加し過去2番目の高水準となった。総失業率の740万人を大きく上回った。労働市場の需要が満たされるまで、まだ時間を要する可能性がある。8月、9月と、求人件数が減少したため労働市場の回復鈍化が懸念されたが、9月分も1043.8万件から1060.2万件へ上方修正され懸念が和らいだ。

10月解雇率(Layoffs/discharges rate)も0.9%と、9月1.0%、前年1.2%から低下した。11月労働参加率も61.8%と10月61.6%から上昇したことも朗報。一方で、11月長期失業者数(15週以上)は依然高水準。労働市場の自信を表すとされる離職率は2.8%と過去最高を記録した9月の3.0%から低下した。低下は5月来で初めて。米雇用統計と同様に、労働市場への力強い回復の勢いは失速する様相も見られる。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和(QE)縮小の軌道を修正する可能性は少ないと考える。

■雇用たるみダッシュボード

◎金融危機前に比べ状態が改善         パンデミック: 金融危機前水準と比較
10月求人率(Job openings rate):6.9%(9月6.7% )     4.4%, 3%
10月退職率(Quits rate):2.8%(9月3.0%)          2.3%: 2.1%
10月解雇率(Layoffs/discharges rate):0.9%(9月1.0%,前年1.2%)  1.2%
11月雇用者数(Nonfirm payrolls):+21万人(10月+54.6万人) +25.1万人,+16.18万人
10月採用率(Hiring rate):4.4%(9月4.4%、昨年4.2%)      3.8%
11月失業率(Unemploynent rate):4.2%(10月4.6%)     3.5%, 5%
11月広義の失業率(U-6):7.8%(10月8.3%)         7.0%, 8.8%

◎金融危機前に比べ状態悪化
11月労働参加率:61.8%(10月61.6%)               63.4%, 66.1%
11月長期失業者数(15週以上):45k(10月45k)        19k



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