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NYの視点:米7月雇用統計:不透明感広がる、ネガティブサプライズに備える


米国の労働省はワシントンで6日に最新7月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想によると、失業率は6月の5.9%から5.7%に低下し、非農業部門雇用者数は87万人増と、5月の85万人増から伸びが拡大する見込み。

先行指標の中で雇用統計と最も相関関係が強いとされる民間の雇用者数を示すADP雇用統計の7月分は前月比+33万人と、伸びは予想や6月分のほぼ半分にとどまった。パンデミックを受けて、雇用統計よりも労働市場の状況をより正確に反映しているとされる週次失業保険申請件数も再び40万件台に増えており、なかなか、失業者が減少しない。

一方で、全米の製造業やサービス業動向を示す、ISM製造業・非製造業の雇用はそれぞれ、52.9、53.8と、6月に活動の拡大と縮小の境目である50を割り込んだのち、再び50台を回復していることはエコノミストの雇用改善予想を後押しする。

先行指標も強弱まちまちの結果で不透明感が広がる中、雇用統計のネガティブサプライズにも警戒される。

■7月雇用統計の先行指標

・ADP雇用統計:+33万人(予想:+69.0万人、6月:+68万人←+69.2万人)

・ISM製造業景況指数雇用:52.9(6月49.9)

・ISM非製造業景況指数雇用:53.8(6月49.3)

・NY連銀製造業景況指数:
雇用(現状):+20.6(6月+12.3、6カ月平均+13.7)
週平均就業時間:+14(+15.1、6カ月平均+13.4)

6か月先
雇用:+43.9(41.7、6カ月平均35.2)
週平均就業時間:+3.0(15.8、6カ月平均+12.7)

・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):29.2(30.7、6カ月平均27.1)
週平均就業時間:18.4(20.1、28.4)

6か月先
雇用:56.6(54、6か月平均49.7)
週平均就業時間:27.0(21.6、6か月平均19.5)

・消費者信頼感指数(%)

●雇用
十分:54.9(54.7、前年同月22.3)
不十分:34.6(34.8、57.6)
困難:10.5(10.5、20.1)

6カ月後の予想
雇用
増加:27.7(26.6、29.6)
減少:16.8(15.7、21.3)
不変:55.5(57.7、49.1)
所得
増加:20.6(20、14.8)
減少:8.6(843、15.8)
不変:70.8(71.6、69.4)

・失業保険申請件数


件数 前週比 4週平均 継続受給者数

07/24/21|   400,000|   -24,000|   394,500|   n/a  |
07/17/21|   424,000|   56,000|   386,500| 3,269,000
07/10/21|   368,000|   -18,000|   384,500| 3,262,000
07/03/21|   386,000|   18,000|   397,000| 3,265,000
06/26/21|   368,000|   -48,000|   394,000| 3,367,000
06/19/21|   416,000|   -2,000|   399,000| 3,484,000
06/12/21|   418,000|   44,000|   396,250| 3,412,000
06/05/21|   374,000|   -14,000|   402,750| 3,528,000

■市場エコノミスト予想
失業率:5.7%(6月5.9%)
非農業部門雇用者数:前月比+87万人(+85万人)
民間部門雇用者数:前月比+70.9万人(+66,2万人)
平均時給:予想:前月比+0.3%、前年比+3.9%(+0.3%、+3.6%)




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