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NYの視点:米7月ISM製造業景況指数、予想外に1月来の60割れ、Q3GDPの成長抑制へ


米供給管理協会(ISM)が発表した7月ISM製造業景況指数は59.5と活動の拡大を示す50以上を14カ月連続で維持した。しかし、6月60.6から上昇予想に反して低下し1月来の60割れとなり、2カ月連続で拡大ペースは鈍化した。重要な項目である新規受注は64.9とやはり50を14カ月連続で継続し拡大を示した。しかし、6月の66.0から低下し、4月来で最低となり、やはりペースは2カ月連続で鈍化。

支払い価格は85.7と、14カ月連続で拡大。1979年7月以降42年ぶり高水準を記録した6月の92.1からは低下し3月来で最低となった。結果を受け、インフレ懸念への警戒感は緩和しつつある。

また、雇用は52.9と、6月に活動縮小となる50を割り込んだのち、再び50を回復したことは安心感につながる。在庫は48.9と、50を割り込んだ。また、顧客在庫は25.0と、6月30.8からさらに低下し、58カ月連続で50割れ。低すぎる状況が続いており、供給が需要に追い付いていない状況を反映している。

ISM製造業の予想外の悪化は、混乱が続くサプライチェーンの問題が第3四半期の国内総生産(GDP)の成長も抑制する可能性を示唆しており、警戒される。

■7月ISM製造業景況指数:59.5(6月60.6)
支払い価格:85.7(92.1)
新規受注:64.9(66.0)
雇用:52.9(49.9)
生産:58.4(60.8)
顧客在庫:25.0(30.8)
在庫:48.9(51.1)
受注残:65.0(64.5)
入荷遅延:72.5(75.1)
輸出:55.7(56.2)
輸入:53.7(61.0)


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