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NYの視点:米6月雇用統計:伸び拡大期待もFRBの緩和維持は変わらずか


米国の労働省はワシントンで2日に最新6月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想によると、失業率は5月の5.8%から5.6%に低下、非農業部門雇用者数は71.1万人増と、5月の55.9万人増から伸びが拡大する見込み。

先行指標の中で雇用統計と最も相関関係が強いとされる民間の雇用者数を示すADP雇用統計の6月分は前月比+69.2万人と、伸びは5月から鈍化したものの予想+60万人を上回った。このため、労働省が発表する雇用統計も強い結果が期待されている。米金利先物市場では、労働市場が速やかにFRBの最大雇用目標を達成し、2022年末から2023年始めにかけて利上げを開始するとの見方を織り込みつつある。これに伴いドル買いも優勢となった。

ただ、5月分は+88.6万人と、速報+97.8万人から下方修正された。また、先週分新規失業保険申請件数も再び40万件台と、減少ペースは遅い。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を始め、高官らは依然1000万人近い国民が失業中とし、労働市場の進展の道のりは長いと、慎重。雇用統計の結果がFRBの緩和維持の軌道を速やかに修正する可能性は非常に低いと考えられる。

■6月雇用統計の先行指標

・ADP雇用統計:
・米・6月ADP雇用統計:+69.2万人(予想:+60万人、5月:+88.6万人←+97.8万人)+97.8万人)

・NY連銀製造業景況指数:
雇用(現状):+12.3(5月+13.6、6カ月平均+12.1)
週平均就業時間:+15.1(+18.7、6カ月平均+12.1)

6か月先
雇用:+41.7(37.3、6カ月平均31.7)
週平均就業時間:+15.8(11.4、6カ月平均+14.2)

・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):30.7(19.3、6カ月平均26.4)
週平均就業時間:20.1(35.5、28.9)

6か月先
雇用:54.0(52.1、6か月平均46.7)
週平均就業時間:21.6(23.1、6か月平均16.8)

・消費者信頼感指数(%)

●雇用
十分:54.4(48.5、前年同月20.5)
不十分:34.7(39.9、56.2)
困難:10.9(11.6、23.3)

6カ月後の予想
雇用
増加:25.7(27.7、38.4)
減少:16.0(17.5、14.4)
不変:58.3(54.8、47.2)
所得
増加:18.6(16.2、15.2)
減少:8.5(9.3、14.1)
不変:72.9(74.5、70.7)

・失業保険申請件数


件数 前週比 4週平均 継続受給者数

06/19/21|   411,000|   -7,000|   397,750|   n/a
06/12/21|   418,000|   44,000|   396,250| 3,390,000
06/05/21|   374,000|   -14,000|   402,750| 3,534,000
05/29/21|   388,000|   -17,000|   428,750| 3,517,000
05/22/21|   405,000|   -39,000|   458,500| 3,769,000
05/15/21|   444,000|   -34,000|   504,750| 3,611,000
05/08/21|   478,000|   -29,000|   535,250| 3,738,000
05/01/21|   507,000|   -83,000|   562,250| 3,640,000

■市場エコノミスト予想
失業率:5.6%(5月5.8%)
非農業部門雇用者数:前月比+71.1万人(+55,9万人)
民間部門雇用者数:前月比+62万人(+49,2万人)
平均時給:予想:前月比+0.4%、前年比+3.6%(+0.5%、+2.0%)




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