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【中国の視点】年内の金融引締なら株価上昇に圧力、米株高は当面継続も


米国株は2009年から始まった長期上昇相場が現在まで続いており、長さは約147カ月で、米国史上で最長の上昇相場となっている。

現時点では、バフェット指標「米国株の時価総額を国内総生産(GDP)の合計で割ったもの」はすでに190%まで上昇している。これは2000年のITバブル崩壊前の高値を上回っているほか、1929年の大恐慌前より高い水準だ。

中国の専門家は、新型コロナウイルスワクチン流行に伴う各国の中央銀行による金融緩和の実施や大型景気対策の発表などが株価を押し上げている指摘。また、各国の新型コロナウイルスワクチン接種完了は今年一杯までかかると見ており、経済活動の完全な正常化まで金融緩和は継続されると予想した。市場の流動性が確保されているなか、米株を含む世界の株式市場の上昇が中短期的に継続するとの見方が優勢になっている。

ただ、金融緩和の継続が米国を含む各国の財政赤字を危険なレベルまで拡大させる恐れがあるため、経済活動の回復に伴い、各国の金融当局が引き締めに転じると予測される。引き締めタイミングについて、早ければ年内にも実施されるとの見方は浮上している。米連邦準備制度理事会(FRB)は長期的に平均2%の目標達成を目指す方針を示しており、インフレ率よりも雇用市場の改善が引き締めのタイミングへの関りが大きいとみられている。米雇用市場の改善が目立っているなか、FRBが予想より早く行動する可能性は否めない。


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