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NYの視点:米3月ISM製造業景況指数:今後の生産拡大や雇用の増加を示唆


米供給管理協会(ISM)が発表した3月ISM製造業景況指数は64.7%と2月60.8%から予想以上に上昇し1983年来で最高を記録した。活動の拡大と縮小の境目となる50%を10カ月連続で上回った。製造業が引き続き米国経済に大きく寄与したことが明らかになった。

主要項目である新規受注は68.0%と、2月64.8%からさらに上昇し2004年1月来で最高となった。生産も68.1%と、2月63.2%から上昇し、2004年1月来で最高。入荷遅延は76.6%と、2月の72.0%を4.6%ポイント上回り、1974年4月来で最高を記録した。需要が強まる一方、パンデミックの影響で、労働力不足などから供給の混乱が続いており、生産の伸びを抑制している。顧客在庫も29.9%と1997年1月に同統計が開始されて以降最低を記録。また、過剰に低い水準が54カ月継続しており、将来の生産の伸びを示唆している。仕入れ価格は85.6%と、2月86.0%から低下したものの依然高止まり。

雇用は59.6%と、2月の54.4%から5.2%ポイント上昇し、2018年2月来で最高。
顧客在庫の低さや受注残が今後3カ月の潜在的な雇用の強さを示唆している。7カ月連続で、「雇用を増加する計画」と回答した企業の数が、「削減する計画」と回答した企業数を上回った。3月の雇用統計の強い結果予想を支援する内容となった。

◆3月ISM製造業景況指数:64.7
新規受注:68.0(2月64.8)
仕入れ価格:85.6(86.0)
生産:68.1(63.2)
受注残:67.5(64.0)
入荷遅延:76.6(72.0)
在庫:50.8(49.7)
顧客在庫:29.9(32.5)
雇用:59.6(54.4)
輸出:54.5(57.2)
輸入:56.7(56.1)


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