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NYの視点:米9月JOLT求人件数:自発的退職も増加し労働市場の改善を証明


米労働省が発表した9月JOLT求人件数は643.6万件と8月に減少したのち、再び増加した。再雇用も含め、採用者数は587万人と、8月の595万人から鈍化。採用がピークとなった5月の720万人を大幅に下回る。採用率(Hiring rate)も4.1%と、9月4.2%から低下した。昨年3.9%からは上昇した。原因は国勢調査をする臨時職員雇用の需要がなくなったためと見られる。

求人件数は24カ月連続で総失業者数を上回った後、今年3月からはパンデミックが影響し逆転した。4月には総失業者数は求人件数を1800万人上回り差は過去最大を記録した。4月以降、差は縮小する傾向にある。9月時点では総失業者数は求人件数を610万人上回った。その差は8月の720万から縮小。

自発的な退職者数は301.8万人で2月来で最大に達し、労働市場への自信もパンデミック前の水準に戻ったことも好感される。退職率(Quits rate)は2.1%と、8月2.0%から上昇した。解雇者数は133.3万人で、前月の153万人、前年同月の196.2万人からそれぞれ減少したことも良い傾向と言える。解雇率(Layoffs/discharges rate)は0.9%と、8月1.1%、昨年1.3%から低下し2000年以降、20年ぶり最低を記録した。

10月雇用統計が示したように、労働市場が徐々に回復している証拠となった。

■雇用たるみダッシュボード

◎金融危機前に比べ状態が改善         パンデミック:  金融危機水準と比較
10月雇用者数(Nonfirm payrolls):+63.8万人(9月+67.2万人)+25.1万人,+16.18万人
10月採用率(Hiring rate):4.1%(9月4.2%、昨年3.9%)      3.8%
9月解雇率(Layoffs/discharges rate):0.9%(8月1.1%、昨年1.3%) 1.2%

◎金融危機前に比べ状態悪化
10月失業率(Unemploynent rate):6.9%(9月7.9%)     3.5%, 5%
10月広義の失業率(U-6):12.1 %(9月12.8%)         7.0%, 8.8%
10月労働参加率:61.7%(9月61.4%)               63.4%, 66.1%
9月求人率(Job openings rate):4.3%(8月4.3%、昨年4.4% ) 4.4%, 3%
10月長期失業者数(15週以上):56.4k(8月58.1k 2019年36.5k) 19k
9月退職率(Quits rate):2.1%(8月2.0%、昨年2.3%)     2.3%: 2.1%






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