国防戦略を見直すオーストラリア、戦略環境の変化への対応【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】
2013Strategyは、2008年12月に発表された初めての「国家安全保障声明(The First National Security Statement to the Australian Parliament)」の定期的な見直しと位置付けられるものだ。地域における急速な経済的・戦略的変化が、国家の安全保障環境や戦略に大きな影響を及ぼす新たな安全保障の時代に入ったという認識に基づき、自国民はもちろん同盟国や友好国に対して、オーストラリアが持っている安全保障環境への認識や国家安全保障上の脅威への取り組みについて、理解してもらうことを最大の目的として作成された。
2013Strategyは、変化の時代においてオーストラリアが取り組んでいる国家安全保障対策に焦点を当て、予想される戦略環境を正しく把握するための3つの優先事項を明らかにしている。1つ目は、アジアの世紀において安全と繁栄を維持するための地域への関与であり、2つ目は、デジタル時代におけるサイバー脅威に対処するために、政府のサイバー政策と対応を統合することだとされている。3つ目に挙げられているのは、効果的かつ革新的に戦略目標を達成するために、政府組織内に限定せずに産業界や国民との間に優先的な協力関係を構築することである。
2016DWPは、この2013Strategyを前提として作成され、オーストラリアが今後20年間に直面すると考えられる、戦略環境の急速な複雑化が大きく影響している。2016DWPでは、オーストラリアの領域に直接的な軍事攻撃が行われる可能性は低いという認識を示しながら、戦略環境に影響を及ぼす要因として、(1)インド太平洋地域における米中の役割と相互関係、(2)ルールに基づくグローバルな秩序の安定、(3)国内外のテロリズム、(4)政治、経済、社会、環境などによる発展速度の違いがもたらす近隣地域の不安定、(5)最先端技術を活用した軍事力の近代化、(6)サイバーなどの新しく複雑で地域的な差異がない脅威、が挙げられていた。
しかし、2016年当時は予想していなかった戦略環境の急速な変化を受けて、オーストラリア政府は今年の7月、「2020国防戦略アップデート」(以下、2020DSU)を発表した。この中では、インド太平洋地域における軍事力の近代化が想像以上に早く、新たな兵器がオーストラリアの最先端の国防力の脅威となり、サイバー活動の拡大が戦略環境をさらに複雑化させることが指摘されている。また、大国間の競争が激化し、インド太平洋地域における高強度紛争発生の蓋然性は依然低いものの、以前よりは相対的に可能性が高まったという認識を持つ一方、紛争に至らないような手段を用いて戦略目標を達成しようとする「グレーゾーン」の活動が拡大しているとされた。新型コロナウイルスの長期的な影響は不明としながら、経済活動にはすでに変化が生じたことを認めている。また、米中の戦略的な競争は、先鋭化するものの根本的には変化しないとみている。
こうした戦略環境の変化に対応するため、オーストラリア国防軍(ADF)の更なる近代化が必要とされ、オーストラリア政府は2020DSUの中で国防費の大幅な増額を発表した。2016DWPでは、2026年までの10年間に総額4,475億豪ドル(3,177億米ドル)を投入し、オーストラリア国防軍の近代化を図ることとされていたが、今回のアップデートでは、2030年までの10年間に支出される国防費を5,750億豪ドル(4,082億米ドル)まで拡大することが明らかにされた。
2020DSUの中では、2016DWPでは6つあった戦力体系を、情報とサイバー、海洋、航空、宇宙、陸上の5つの作戦ドメインに再分類し、戦力獲得に向けた支出を10年間で2,700億豪ドル(1,917億米ドル)計上している。これは2016DWPでの10年間に計上した1,950億豪ドル(1,385億米ドル)の1.4倍に上る。年度ごとの国防費は10年間を通じて前年比増であるが、その配分比率では、新戦力獲得経費が2020−21年度の34%から2029−30年度の40%に大きく増加するのに対して、戦力維持経費は30%から32%へと若干増加するものの、人件費は32%から26%へと減少している。戦略環境の変化に対応するために必要な戦力の獲得を優先する方針が、明確に示されているといえる。
2020年3月20日、オーストラリア政府は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、合理的な経済予測の困難性を理由に2020−21年度の連邦予算の編成を5か月延期して10月とすることを発表した。こうした状況にも拘わらず、7月に発表した2020DSUでは、国防費の増額が明示された。これは、オーストラリアが国防政策を最優先に考えていることの証であり、変化する戦略環境へ速やかに対応しようとする意志の表れでもあろう。
サンタフェ総研上席研究員 米内 修 防衛大学校卒業後、陸上自衛官として勤務。在職間、防衛大学校総合安全保障研究科後期課程を卒業し、独立行政法人大学評価・学位授与機構から博士号(安全保障学)を取得。2020年から現職。主な関心は、国際政治学、国際関係論、国際制度論。
<RS>
なぜ私は力士になれないのか 「特例」求め、稽古続けるユダヤ人
29歳人気グラドル、5分間の撮影会料金明かし松岡昌宏仰天「めちゃくちゃ高くね?」
マスク氏、新党「アメリカ党」結成を発表 「自由を取り戻す」
【フジ問題検証番組】清水賢治社長が冒頭2分、2度頭下げAさんに謝罪「申し訳なく」/ほぼ全文
大谷翔平がバットをへし折った1球「完全に横に滑っている。恐らく…」MHK解説の名捕手が称賛
前田健太はカブス傘下3Aアイオワで4敗目 マイナー契約で移籍後9戦目登板で防御率7・14
大谷翔平の162キロ速球に正捕手スミスの手がビリビリ、大谷と投球を振り返り左手フリフリ
ベッツ痛恨の走塁死「あれだけ余裕でアウトになったということは…」元西武&ロッテ監督が苦言
大谷翔平、9回に反撃へ望みの3戦ぶり安打も後続倒れる 投げては2回1安打3奪三振の快投
【フジ問題検証番組】元専務の大多亮氏、中居正広氏を守ったつもりないけど「そう見られても…」
池袋・法律事務所で男性刺殺 容疑者は50歳同僚 「以前から恨み」
有村昆(44)の不倫未遂の相手とされるセクシー女優、ネットで「唯井まひろ」と噂されるも、本人は…
佐々木希が告白「多目的トイレ不倫」の夫渡部建と離婚の話し合い「すごい怖かったと思います」
「水着みたい」元NHKアナが“ピタピタ“私服ノースリ姿「妹がプレゼント…」に「センスよい」
「胸、大きくなってない?」元セクシー女優の上原亜衣、白ビキニ大胆ボディー披露「惚れてマウ」
元ジャンポケ斉藤慎二被告が告白、活動休止中に住んでいた県「ずっと休んでいた時間…」
日焼けしたポチャッコがかわいい♪東京・原宿のハワイアンカフェ“HALEIWA”にて、ポチャッココラボカフェ7/11より開催!
再婚した旦那に不倫されてしまった飯島直子(51)衝撃的過ぎる黒歴史が発覚する事態に
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
あの、酔いつぶれた33歳女優を膝枕して家までタクシーで送っていた「優しい」
ガーシー、錦織圭の元モデル妻の暴露にネット騒然「なんで結婚したんだろ?」
有村昆(44)の不倫未遂の相手とされるセクシー女優、ネットで「唯井まひろ」と噂されるも、本人は…
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
再婚した旦那に不倫されてしまった飯島直子(51)衝撃的過ぎる黒歴史が発覚する事態に
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
山口真由氏は「しばらくお休みとなります」モーニングショー冒頭で羽鳥慎一アナが報告
【7月21日まで】最大50%分のふるなびコインがもらえる「ふるなびメガ還元祭」3つのキャンペーンと参加方法
池袋・法律事務所で男性刺殺 容疑者は50歳同僚 「以前から恨み」
元フジ渡邊渚、ビキニ姿の大胆露出で表紙ジャック!「完成した誌面を見て毎度のことながら…」
ヒカル、浮気相手とのLINE流出にドン引きの声「キモすぎる」「吐きそう」

なぜ私は力士になれないのか 「特例」求め、稽古続けるユダヤ人
29歳人気グラドル、5分間の撮影会料金明かし松岡昌宏仰天「めちゃくちゃ高くね?」
マスク氏、新党「アメリカ党」結成を発表 「自由を取り戻す」
【フジ問題検証番組】清水賢治社長が冒頭2分、2度頭下げAさんに謝罪「申し訳なく」/ほぼ全文
大谷翔平がバットをへし折った1球「完全に横に滑っている。恐らく…」MHK解説の名捕手が称賛
前田健太はカブス傘下3Aアイオワで4敗目 マイナー契約で移籍後9戦目登板で防御率7・14
大谷翔平の162キロ速球に正捕手スミスの手がビリビリ、大谷と投球を振り返り左手フリフリ
ベッツ痛恨の走塁死「あれだけ余裕でアウトになったということは…」元西武&ロッテ監督が苦言
大谷翔平、9回に反撃へ望みの3戦ぶり安打も後続倒れる 投げては2回1安打3奪三振の快投
【フジ問題検証番組】元専務の大多亮氏、中居正広氏を守ったつもりないけど「そう見られても…」