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経済指標の悪化に免疫? 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)


皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。

【馬渕が気になった3つのポイント】
・感染者数、死者数のピークアウトに向けて、さらに前進するか
・「ドル買いかドル売りか」に一定の答えを出せるか
・EU共同債の発行を巡る議論に進展は?

まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。

先週は、米トランプ政権の経済活動再開に向けた指針が示され、新型コロナウイルスの米国内での感染拡大への警戒感は消えていないものの、経済・社会情勢のさらなる悪化への懸念は和らいでいるように見えます。リスク回避目的のドル売りも見られず、ドル・円は明確な方向感を見出すことのできない値動きが続いているようです。

また、『中国の1−3月期のGDPが統計開始以来の-6.8%へ減速したほか、原油価格の17ドル台への下落』が見られましたが、主要国の株式・債券市場に混乱は見られませんでした。さらに、『欧米でウィルス感染に対する新薬の治験に効果が見られた』ことや『FRBの債券買入額の減額』がドル/円の下値支援になったと見られています。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?チェックすべきポイントについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

レポートでは、『先週は日経平均株価が3月6日以来の水準を回復したほか、NYダウも3月10日以来の高値を回復して取引を終えるなどウィルス感染拡大に対する過度な悲観が緩和されつつあります』とまとめており、『こうしたリスク回避の緩和が今週も勢いを増すのか、為替市場の方向性を探る上で重要なポイントとなります』と注目しています。

米国では、『今週からボーイングが一部製造再開に動き出すなど明るい報道も見られ、株式市場の回復基調が続くと思われる中で、ドル資金需給の緩和やリスク回避の後退がドル高につながるのか、ドル売りに反応するのか、明確な方向感を見出すことが出来ないまま取引を終えた先週からの「課題(=ドル買いかドル売りか)」に一定の答えを出すことになるか注目されます』と伝えています。

さらに、原油価格は昨日のNY原油先物相場で5月物が史上初のマイナス圏に下落しましたが、『限月入れ替えが大きく影響したとはいえ、ウィルス感染による生産活動や航空需要の大幅な落ち込みは否定できず』とレポートでは考察しており、商品市況の動向も注目となりそうです。

また、経済指標の悪化は既に織り込まれていると考えられ、『今週発表される欧州各国や米4月製造業、サービス業PMIも前月から一段と低下する見通しながらも、為替市場の大きな変動要因にはなりにくいかもしれません』と述べています。

そのほか、『今週から再開される英国の国会(TV会議)でのEU離脱を巡る通商交渉をはじめとするEUとの交渉に向けた議論の行方のほか、23日のEU首脳会議でのEU共同債の発行を巡る議論に進展が見られるのか、ポンドやユーロに対するドルの動向がドル/円の動向に大きく影響するかもしれません』と考察しています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子




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