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NYの視点:【IMM:ユーロ売り持ち16年来で最大】今週の注目:ベージュブック、米小売売上高


投資家や投機家の持ち高を示すIMMの週次統計で、ネット円売り持ち高は前々週から増加した。特に、ユーロの売り持ちも前々週から増加し売り持ち高は2016年12月来で最大を更新。市場のユーロ売り持ち高の増加で、ユーロは下げ渋る展開が予想される。

今週は米連邦準備制度理事会(FRB)高官発言や米小売売高、次回連邦公開市場委員会(FOMC)の材料となる地区連銀景況報告(ベージュブック)に注目が集まる。英国の欧州連合(EU)離脱は延期される見込みでとりあえず無秩序な離脱は回避できる期待が強まる一方で、企業は不透明感がさらに強まったと警戒感を示し、ポンドは依然変動の激しい動きが予想される。

米国経済は7割が消費が占めるため3月小売り売上高の結果で消費動向を探る。米小売りは、通常、消費に拍車がかかる12月に1.6%減と予想外に2009年以来で最悪の結果を記録した。その後も、2月分が再びマイナスに落ち込み1-3月期の国内総生産(GDP)の成長を抑制すると警戒されている。FRBが先週公表した3月FOMC議事録の中でも、メンバーが消費減速の長期化を懸念していることが明らかになった。市場エコノミストは前月比+0.9%と、2月のマイナスからプラス改善を予想。万が一、再びネガティブサプライズとなると利下げ観測が再び強まり、ドル売りにつながる。

地区連銀景況報告(ベージュブック)で、全米地区の経済の拡大や物価が横ばいとなったことが明らかになると、FOMCの慎重な方針が正当化されることになる。3月開催分のFOMC議事録の中で、メンバーは次の行動に踏み切るまで辛抱強い姿勢を維持する余地があることを確認。また、経済指標次第で、「利上げ」「利下げ」に踏み切る準備があると、バイアスを持たす柔軟な姿勢を示した。一方で、もし、年後半に経済が潜在的水準に戻った場合は利上げが適切との意見もあり、現時点では利下げを予想していないことも明らかになっている。

引き続きゴールドマンサックスやシティブループなど引き続き米主要金融機関などの決算に注目。金利の上昇で良好な結果が期待され、リスク選好の動きが優勢となる可能性がある。

■今週の主な注目イベント

●世銀・IMF春季総会(14日まで)

●米国
15日:エバンス米シカゴ連銀総裁、
ローゼングレンローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演
15-18日:日米通商協議
16日:カプラン米ダラス連銀総裁がコミュティフォーラムに参加
17日:FRBがベージュブックを公表、ブラード・セントルイス連銀総裁、
ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が講演
18日:3月小売り売上高:予想前月比0.8%、
ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演、
19日:グッドフライデーで米国市場休場
●地政学的リスク
ベネズエラ
北朝鮮:
イラン
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン



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