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NYの視点:今週の注目:パウエルFRB議長、BOJ、米小売・CPI・PPI、BREXIT


今週は、米金融政策決定で重要な材料となる1月小売売上高、インフレ指標の2月消費者物価指数(CPI)、2月生産者物価指数(PPI)に注目が集まる。また、パウエル議長は米国時間10日、CBSのゴールデンタイムの番組「60 minutes」に出演、インタビューが放映される予定で、内容次第で市場を混乱させる可能性もある。

日銀は金融政策決定会合で、政策金利を据え置く見通し。黒田日本銀行総裁は、成長やインフレ期待が低下した場合、追加緩和も辞さない断固とした構えを確認すると見られ、円売りに繋がる可能性もある。

また、英国議会は12日に政府の離脱修正案に関する採決を予定しており、世界経済へのさらなるリスク要因になり得る。さらに、世界経済の成長鈍化懸念が強まる中、中国のCPIやPPI、鉱工業生産、小売りの結果が予想を下回った場合、懸念がさらに強まる可能性がある。中国では、15日まで中国全人代が開催される。米中貿易協議で、習主席が3月の訪米予定を中止したと報じられるなど、合意への道は険しそうだ。ただ、米中首脳会談の日程が発表されるなどのポジティブサプライズがあれば、懸念が後退することになる。

米国の一部政府機関の閉鎖が影響し発表が遅れた1月の小売売上高は、予想外のマイナスで過去9年間で最大の落ち込みを見せた12月から改善する見込み。また、2月消費者物価指数(CPI)も4カ月ぶりの上昇が予想されている。米連邦公開市場委員会(FOMC)がインフレ指標として注視しているコアCPIは前年比+2.2%と引き続き目標の2%を上回ると見られている。

米商務省が8日に発表した2月雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回るネガティブサプライズとなったため、FOMCの利下げ観測も浮上。一方で、雇用統計は遅行指数であるほか、非農業部門雇用者数の3カ月平均は18.5万人と依然順調な伸びを見せたことや賃金が10年ぶりの大幅な伸びを示すなど、「雇用は依然堅調」との見方も少なくない。どちらにしてもFOMCの様子見方針は正当化される。1月のJOLT求人件数で依然求人件数が過去最高水準付近で高止まりし、労働市場のスラック改善が確認されると、安心感が広がる。FRBが公表した最新のベージュブック(地区連銀経済報告)の中で、企業は求めている技術を持つ雇用者を見つけるのが「非常に困難」とコメントしており、雇用が伸び悩むと同時に、賃金の上昇につながる原因にもなるとも考えられる。

英国離脱問題では、議会がもし政府修正案を否決した場合、合意ない離脱に関する採決を実施、さらに、月末に予定されている離脱を延期する是非を問う採決を実施することになる。欧州連合(EU)は英国の条件を満たすような譲歩する姿勢を見せていない。英国のメイ首相は、採決で政府案が否決された場合、離脱が実現せず、「議会は合意なき離脱、離脱延期に関する採決へ進み、不安と分裂が長期化する」と警告した。

■今週の主な注目イベント

●米国
8日:パウエルFRB議長、金融政策正常化に関し演説

10日:パウエルFRB議長、
CBSのゴールデンタイムのプログラム「60 minutes」でインタビューに答える予定

11日:1月小売売上高:予想+0(12月—1.2%)、
トランプ大統領、2020会計年度の予算案提示、パウエルFRB議長あいさつ

12日:2月消費者物価指数(CPI)コア指数:予想前月比+0.2%、前年比+2.2%、1月0.2%、+2.2%)、
ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事が講演

13日:1月耐久財受注:予想前月比‐0.6%、
2月生産者物価指数(PPI)コア指数:予想前月比+0.2%、
前年比+2.6%(+0.3%、+2.6%)、
1月建設支出:予想前月比+0.5%、12月—0.6%

15日:1月JOLT求人件数:予想725万件、12月733.5万件

●日本
14−15日:日銀金融政策決定会合:予想政策据え置き
黒田日本銀行総裁会見

●欧州
13日:欧州連合(EU)、英国の離脱を協議
●英国
12日:英国議会、離脱案採決
13日:12日の結果次第で、英議会、29日の離脱なき合意に関する採決実施の可能性も
14日:英下院、EU離脱遅らせる採決を実施する可能性、12日、13日採決否決された場合
●中国
9日:2月CPI:予想前年比+1.5%(1月+1.7%)、
2月PPI:予想前年比+0.2%(+0.1%)14日:2月鉱工業生産:予想+5.5%、
1月+6.2%、2月小売売上高:前年比8.1%(1月9.0%)
15日:中国全人代開幕(北京、15日まで)習主席が閉会のあいさつ

●地政学的リスク
ベネズエラ
北朝鮮:
イラン
ガザ紛争
イラク、イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
シリア
イエメン




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