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NYの視点:1月FOMCはドル売り材料に、当面利上げ据え置き示唆か


米連邦準備制度理事会(FRB)は29日から30日にかけ2日間にわたり米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する。12月に2018年4回目となる利上げに踏み切ったのち、政策金利を据え置く見込みだ。声明では、1.全般的な経済活動判断を従来の「強い」から「堅調」に下方修正される可能性が指摘されている。そのほか、2.FOMCは「some further gradual rate increases いくらかのさらなる利上げ」という文言を削除し、リスクバランスに関する判断を修正、または削除することにより、利上げ休止を示唆する可能性が指摘されている。

より辛抱強く行動し、より指標次第の方針に傾斜すると見られる。バランスシート方針に関しても柔軟性を強調する可能性がある。バンク・オフ・アメリカ(BOA)のエコノミストはパウエル議長が会見で、当面政策金利を据え置き、3月の利上げ見送り、その後に行動する可能性を示唆すると見ている。BOAは5月と9月の利上げを予想。同時に、バランスシートに関しても、パウエル議長は柔軟性を強調すると見ている。議長は前回12月の会見で、バランスシートに関して、「自動的な解消を続ける」と発言。市場は利上げと同時のバランスシートの縮小が過剰な引き締めになると、警戒感を強め、株式相場の下落につながった。今年初めのインタビューで、議長はバランスシートを正常化する方針を維持しながらも、必要とあれば対処すると、柔軟性を見せたため、市場に安心感が広がった。

FOMCによる利上げはすでに終了したとの見方もある。2019年はあと1回の利上げで終了するというのが平均的な見通し。市場の見解はFOMCよりも悲観的。CNBCの統計結果では、景気後退の確率予想は3年間で最高となった。

米国の経済専門局CNBCがエコノミスト、マネーマネジャーなど46人を対象に実施した調査によると、回答者の100%が1月の利上げは見送られると見ている。次の利上げは6月。最終的には2.98%まで上昇すると見ている。

今回のFOMCでの焦点はFRBのバランスシートに関する方針。一部のアナリストはFRBがバランスシートの縮小を予想より早く終了する可能性を指摘している。早くて、今週の会合で終了する可能性も指摘しており、実現すればドル売り材料となる。

■CNBCのFed調査

●政策金利予想
2019年の利上げ予想78%、利下げ予想17%
2020年の利上げ予想48%、利下げ予想37%

●バランスシート規模
2.83兆ドルまで減少

●バランスシートの削減時期
2021年第1四半期

●バランスシート削減ペース
ペースを緩めるべき:42%
現行のペース:56%
加速すべき:0%
わからない:2%

●今後12カ月間に米国経済が景気後退に陥る確率
26%(2016年1月来で最高)

●成長リスク

保護主義、世界経済の弱さ、FRBの政策の間違い

●成長見通し
2019年成長2.4%(前回2.3%)
2020年+2.05%(前回+1.8%)



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