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NYの視点:米11月JOLT求人件数:700万件割れも依然失業者数上回る求人数


米労働省が発表した11月JOLT求人件数は688.8万件と、予想外に700万件割れとなった。しかし、求人数は依然、失業者数の601.8万人を87万人上回った。求人件数と失業者数の差は2000年以降で最大を記録。労働市場が依然ひっ迫している証拠となり、賃金の上昇を示唆する。実際、12月の平均時給の伸びは2009年来で最大の水準を保った。

採用者数は21.8万人減の570万人、退職者数も11.2万人減の340万人に、それぞれ11月から小幅減少。民間の退職者数は12.2万人減、政府関連はほぼ変わらず。退職率(Quits rate)と解雇率は2.3%、1.2%でそれぞれ10月と同水準を維持。結果は、雇用者が労働市場に依然強い自信を持っている証拠となった。退職率は雇用者の労働市場に対する自信をあらわすとして、米連邦準備制度理事会(FRB)が特に注目している。

昨年11月まで12カ月間の採用は6800万人、離職は6560万人で、ネットの雇用は240万人増加した。

■雇用たるみダッシュボード

◎危機前に比べ状態が改善                      危機前の水準と比較
11月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.2%(10月1.2%)       1.4%
12月失業率(Unemploynent rate):3.9%(11月3.7%)           5%
11月求人率(Job openings rate):4.4%(10月4.5% )           3%
11月退職率(Quits rate):2.3%(10月2.3%)              2.1%
12月広義の失業率(U-6):7.6%(11月7.6%)                8.8%
11月採用率(Hiring rate):3.8%(10月4.0%)              3.8%
12月雇用者数(Nonfirm payrolls):+31.2万人(11月+17.6万人) +16.18万人

◎状態が危機前より依然悪い
12月長期失業率:34.7%(11月34.9%、2017年34.5%            19.1%
12月労働参加率:63.1%(11月62.9%)                    66.1%



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