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NYの視点:米国の求人件数、3カ月連続で失業者数を上回る


米国の求人件数は、3カ月連続で失業者数を上回った。米労働省が発表した6月のJOLT求人件数は666.2万件と、5月分の665.9万件から増加し、過去最高となった4月の680万件に近づいた。予想662.5万件も上回った。6月に仕事探しをしたのは656万人。JOLTの結果は労働市場が6月も引き続き拡大している新たな証拠となった。

退職者数は575万人から565万人に小幅減少したものの、退職率(Quits rate)2.3%と5月から変わらず高水準を維持。同指数は、雇用者の労働市場に対する自信を表明すると、指数の中でも注目される。

企業は経済に対して楽観的で、堅調な景気先行き見通しに基づき新たな採用を計画している。2018年の4−6月期国内総生産(GDP)は前期比年率で+4.1%。金融各社は2018年通年の成長率を3%以上に引き上げた。

■雇用たるみダッシュボード

◎危機前に比べ状態が改善             危機前の水準と比較
6月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.2%(5月1.1%)     1.4%
7月失業率(Unemploynent rate):3.9%(6月4.0%)        5%
6月求人率(Job openings rate):4.3%(5月4.3%)         3%
6月退職率(Quits rate):2.3%(5月2.3%)           2.1%
7月広義の失業率(U-6):7.5%(6月7.8%)              8.8%
6月採用率(Hiring rate):3.8%(5月3.9%)           3.8%

◎状態が危機前より依然悪い
7月雇用者数(Nonfirm payrolls):+15.7万人(6月+24.8万人) +16.18万人
7月長期失業率:38.1%(5月36%、2016年34.1%)           19.1%
7月労働参加率:62.9%(6月62.9%)                    66.1%



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