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足元のドル円は短期的に適正な水準なのか、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

昨日はドル円の値動きと北朝鮮をはじめとしたリスクの関係性についてお伝えしました。8/15付けの「主要通貨デイリー」では、足元のドル円の水準について考察されていますのでご紹介します。

同レポートではまず、『ドル円は不安定な値動きが続いている。11日には米7月消費者物価の結果を受けて一時108円台後半まで下落した。ただ、消費者物価はコアベースで前月比、前年比ともに横ばい。インフレは加速も鈍化もせず、年内追加利上げへの影響は限定的だったことを踏まえれば、結果を受けて108円台後半までの円高進行は行き過ぎの感がある』と伝えています。

続けて、現在のドル円の水準について、『ドル円は米10年金利に概ね連動して推移しているが、足元で乖離が発生している。昨年7月からの両者の連動性をもとに分析すると、ドル円は14日時点で110円台後半が適正な水準であり、米金利に立脚すれば足元の円高はやや行き過ぎといえる』と分析しています。

さらに、こうした過度な円高の背景について、『投機筋によるドル円ポジションの調整があるとみている。CFTC(米商品先物取引委員会)によると、投機筋は8月8日時点でドル買い円売りポジションを3週連続で削減(ネットベース)。北朝鮮情勢の緊迫化や米経済指標結果を受けた一段のポジション削減が足元のドル安円高に寄与していると推測される。もっとも、米金融政策の正常化が進む中で投機筋のドル円ポジションが円買い超過に転じる可能性は低いことを踏まえれば、足元のドル買い円売り残高の削減は積み上げすぎた円売りポジションの整理が目的とみられ、調整一巡後も円売り超過の状態が維持されよう。投機筋のポジション調整が一巡するに連れて過度な円高の修正が期待される』とまとめています。

詳しくは8/15付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜



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