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NYの視点:市場は米国、年2回の利上げ&B/Sの縮小を予想


エコノミストは米連邦準備制度理事会(FRB)が年内あと2回利上げに踏み切り、バランスシートの縮小を開始すると見ている。昨年、FOMCの行動を抑制していた大統領選挙も通過。米国の金融政策を決定する上で鍵を握る労働市場も堅調な拡大を続けている。

FRBは13日から14日にかけた2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で、政策金利であるFF金利誘導目標を0.25%引き上げ1−1.25%に設定する見込み。エコノミストは6月の利上げに続き、9月にも追加利上げを予想している。FOMCの開催を控えて、43人のエコノミストを対象に5−8日にブルーンバーグが実施した調査で分かった。前回調査の3回利上げから利上げ予測は下方修正された。また、リスクも下方修正された。

47%の回答者が金融政策のリスクは「ほぼ均衡」と判断。30%は「下方」、残りの23%は「下方」に傾斜していると見ている。3月時点では回答者の55%がリスクは「上方」と見ていた。

米国の経済専門局CNBCの統計でも本年あと2回の利上げが予想されている。全回答者が6月会合での利上げを予想。また、12月までにバランスシートを縮小すると見ている市場関係者は全体の64%。回答者は金利見通しを3月時点に比べて下方修正。年内:1.4%、2018年:2.1%は変わらずだが、2019年2.6%(3月時点3.0%)、長期:2.8%(3月時点3.0%)にそれぞれ下方修正された。

株高の要因で、昨年12月時点でトランプ政権の経済政策との回答が全体の82%を占めていたが6月時点ではわずか29%まで低下。経済ファンダメンタルズとする回答は昨年12月時点の18%から63%まで上昇した。このことからも昨年12月に強まった財政拡大、税制改革などといったトランプ政権による経済政策への期待が市場で薄れつつあることが明らか。

国内総生産(GDP)の見通しも2017年2.25%(1月時点2.51%)、2018年2.45%(2.75%)へそれぞれ引き下げられた。金利見通しも2019年2.6%(3月時点3.0%)、長期:2.8%(3月時点3.0%)それぞれ引き下げられた。

FOMC
6月利上げ:100%、次回の利上げ9月:54%、バランスシートの縮小:64%

金利
年内:1.4%、2018年:2.1%、2019年2.6%(3月時点3.0%)、長期:2.8%(3月時点3.0%)

GDP
2017年2.25%(1月時点2.51%)、2018年2.45%(2.75%)

トランプ米大統領の政策よるGDP成長への寄与度
2017年:0.05%(1月0.24%)、2018年0.20%(0.39%)

ロシアに関する調査が経済政策の進展を抑制:55%
ロシアに関する調査は、トランプ大統領の脅威にならない:47%
トランプ米大統領は4年間の任期を満了:71%

トランプ政権の仕事
支持:27%、不支持:49%、わからない:24%

トランプ政権による経済政策
支持:50%、不支持:26%、わからない:24%



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