米雇用統計はまずまずの内容

　米労働省が5日発表した6月雇用統計は市場予想を上回った。先行指標的なADP雇用統計では雇用者の増加が市場予想を下回っており、市場参加者の一部は本日発表される非農業部門雇用者数は市場予想の前月比＋16万人程度を下回る可能性があると予想していた。ただし、10万人以上の雇用増であれば雇用情勢の悪化を示唆するものではないとの見方が多い。失業率は5月と同じ3.6％、平均時給の上昇率は前年比＋3.1％となった。
予想されている。

　市場関係者の間からは「6月の雇用統計はおおむね予想に沿った内容だったことから、ドル買いがしばらく優勢になってもおかしくない」との声が聞かれている。また、「米株式市場や長期金利の動向などを総合的に判断して為替取引を行なうことが無難」との指摘もあり、市場予想と大きく異なる数字でなかったことから、リスク回避的なドル売りが広がる可能性は低いとみられる。



＜MK＞