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決算を手掛かりとした選別物色


1日の日本株市場は、買いが一巡した後も底堅い動きが予想されます。米国市場においては、ある経済指標が予想を下回ったことから売りが先行しましたが、トランプ大統領が中国との貿易協議に前向きな姿勢を示したことから上昇に転じました。シカゴ日経225先物の上昇から、日本市場でも買いが先行すると見られます。しかし、決算発表が本格化する中で、貿易政策の影響が注目されています。商船三井の減益予想などが市場全体の警戒感を強めていますが、好決算を発表した企業には買いが集中する可能性があります。特に三菱UFJや日電硝などの決算内容が注目されます。日経平均株価の抵抗線はボリンジャーバンドで意識されることが予想され、戻り待ちの売り圧力が強まるか評価が分かれています。

*08:41JST 決算を手掛かりとした選別物色  1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、底堅さは意識されそうだ。4月30日の米国市場は、NYダウが141ドル高、ナスダックは14ポイント安だった。4月のADP雇用統計が予想を下回り、1-3月期米国内総生産(GDP)がマイナス成長に落ち込むなど低調な経済指標が嫌気され売りが先行した。その後、トランプ米大統領がいずれ中国の国家主席と会談することになると言及、米政府が中国に関税協議を打診しているとの報道で対中貿易協議に楽観的な見方から上昇に転じた。
シカゴ日経225先物は大阪比135円高の36165円。円相場は1ドル=143円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場では弱い経済指標が嫌気されたが、一方で、米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が高まっている。関税を巡る報道に振らされやすいながら、トランプ米大統領は就任から100日が経過し、経済政策の成果を出したいところである。これまでの強硬姿勢から緩和姿勢に舵を切っており、赤沢亮正経済財政再生相とベッセント米財務長官らと関税を巡る2回目の協議への期待は高まる。

 日経225先物はナイトセッションで一時36310円まで買われ、ボリンジャーバンドの+1σが位置する36160円を上回ってきた。1月下旬に同バンドを割り込んだ以降、上値を抑えられていただけに、売り方の買い戻しを誘う動きが強まる可能性はありそうだ。日経平均株価の+1σは36360円辺りに位置しており、同水準での攻防になりそうである。+1σが抵抗線として意識されてくるようだと、戻り待ちの売り圧力が強まる可能性はあるものの、36000円を支持線とした押し目狙いのスタンスに向かわせよう。

 決算発表が本格化するなか、昨日は今期6割減益を見込んだ商船三井<9104>の急落が目立った。関税による影響を織り込んでおり、トランプ関税による業績への影響が表面化してくることで、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすい。先回り的な買いは手控えられる一方で、良好な決算を発表した企業へは、好感した買いが集中することになりそうだ。なお、昨日の引け後に発表した決算では、TAC<4319>、三菱UFJ<8306>、日電硝<5214>、シンプレクスHD<4373>、ベルテクス<5290>、牧野フライス<6135>、ネットイヤー<3622>、BIPROGY<8056>、SCSK<9719>、三菱倉<9301>の動向が注目される。

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