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ハイテク株主導での底堅い相場展開に期待


10月3日の日本株市場は、ハイテク株が主導する底堅い相場展開が期待されています。前日の米市場では、ハイテク株の上昇が顕著で、ナスダック指数は最高値を更新しました。特に、スーパー・マイクロの急伸が投資家心理を改善しました。しかし、米長期金利上昇や中東情勢の地政学的リスク、フランス内閣の不信任危機などの要因から、利益確定の売りも予想されます。日本市場では、米市場でのハイテク株の動きにより、日経平均株価の底堅さが意識され、特にハイテク株やAI関連の中小型株に資金が向かいやすい状況です。一方で、地政学リスクや円高の影響には注意が必要です。

*08:47JST ハイテク株主導での底堅い相場展開に期待  3日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、下値の堅さは意識されそうだ。2日の米国市場はNYダウが128ドル安、ナスダックは185ポイント高だった。米長期金利の上昇や中東情勢の地政学的リスク、フランスの内閣が不信任の公算で崩壊の危機に直面していることなどが警戒され、利益確定の売りが優勢となった。そのなかでハイテク株の一角が買われており、ナスダック指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の38615円。円相場は1ドル149円50銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まりそうだ。米国市場ではハイテク株の上昇が目立っており、特別委調査による不正会計の証拠がないことがわかったと発表したスーパー・マイクロが急伸したことも投資家心理を明るくさせそうだ。トランプ次期米大統領の関税政策などの不透明感から積極的な売買は手控えられそうだが、ハイテク株主導での底堅い相場展開が期待される。

 日経225先物はナイトセッションで200日線を支持線とした値動きから、一時25日線に接近する場面もみられた。25日線水準では戻り待ち狙いの売りが意識されやすいところだが、同線を明確に上放れてくるようだと、ショートカバーを強めてくる可能性もあり、節目の39000円をターゲットとしたトレンド形成が期待されてくる。
そのため、買い一巡後に軟化する局面においては、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。

 また、昨日の日経平均株価は前場中盤に38000円を下回る場面もみられたが、38000円割れでの押し目買い意欲の強さは確認されている。その後は75日線が支持線として意識されるなか、200日線、25日線に接近する展開だった。両線が位置する38650円~38690円辺りを明確に上放れてくる展開では、ハイテク株主導での強い基調が期待されそうである。

 一方で、円相場は再び1ドル=149円台で推移しているため、円高が重荷となる。
中東情勢においては、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラはイスラエル軍の拠点に対する攻撃を行ったと報じられている。地政学リスクが重荷となる可能性には注意しておきたい。

 物色としてはハイテク株のほか、AI関連の中小型株へも資金が向かいやすいだろう。一方で、昨日はファーストリテ<9983>の弱い値動きが日経平均株価の重荷となっていた。自律反発をみせてくるようだと、日経平均型のインデックス買いが入りやすい。
<AK>
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