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トランプ・トレードの落ち着きから決算物色へ


8日の日本株市場は、米国市場の情報を受けて、買いが先行する動きが予測される。米国では、FRBが0.25%の利下げを決定し、ナスダックは過去最高値を更新したが、NYダウはわずかに下落。シカゴ日経225先物は前日に比べて上昇し、円相場は1ドル152円台で推移している。一方、日本市場ではナイトセッションでの日経225先物リバウンドが、前日の下落部分を埋める形で買い優勢の展開を指示している。日産自動車の下方修正発表を受け、全体的な慎重姿勢は予想されるが、ボトム圏での推移により下値が限定的となる可能性がある。ハイテク株はトランプ関税への警戒で軟調だったが、ナスダックの好調さから買い戻しの動きも期待される。

*08:46JST トランプ・トレードの落ち着きから決算物色へ  8日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりそうだ。
7日の米国市場はNYダウが0.59ドル安、ナスダックは286ポイント高だった。米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り、0.25%の利下げを決定、米長期金利の低下につれてナスダックは続伸し、連日で過去最高値を更新した。一方で、前日に米大統領選挙でのトランプ氏勝利を好感した買いから大きく買われていた金融株などには利益確定の売りが出ており、NYダウは小幅に下落。シカゴ日経225先物清算値は大阪比450円高の39690円。円相場は1ドル152円90銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開から始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションで39160円まで売られたが、米国市場の取引開始後にリバウンド基調が強まり、一時39700円まで買われた。前日の下落部分を埋める形となり、39500円辺りで推移するボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。
同水準での底堅さが意識されてくるようだと、押し目値狙いの買いが入りやすくなりそうだ。週末要因から持ち高調整の売りが入りやすい面はありそうだが、日経平均株価は前日の調整局面で39000円を割り込まなかったこともあり、39000円に接近する局面では、その後のリバウンド狙いに向かわせよう。

 また、決算発表がピークを迎えるなか、昨夕は日産自<7201>が大幅な下方修正を発表した。慎重姿勢が強まる可能性があるが、既に8月以降の急落後はボトム圏での推移を継続していたため、下値が限定的となればアク抜けにつながる可能性がある。落ち着いた動きをみせてくるようだと、全体への安心感につながりそうだ。

 昨日はハイテク株の一角が、トランプ関税への警戒感から弱い動きが目立っていた。引き続き警戒されるだろうが、ナスダックが連日で最高値を更新するなか、買い戻しの動きも意識されてきそうだ。なお、昨夕の決算では古河電工<5801>、能美防災<6744>、NOK<7240>、有沢製<5208>、フジクラ<5803>、東鉄工<1835>、Pウォーター<2588>などが注目される。
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