阪神豊田寛外野手(27)が20日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、80万円アップの830万円でサインした。
3年目の今季は2年ぶりに1軍昇格。6月13日の交流戦オリックス戦(京セラドーム大阪)に「7番左翼」で出場し、プロ初安打を記録した。だが、11試合で打率2割1分1厘と1軍定着まではいかなかった。「初ヒットだったり良いこともあったけど、シーズン全体見たら悔しいシーズン。少ないチャンスをものにできなかった」と振り返った。
高知・安芸キャンプで計3度行われた紅白戦では8打数5安打、打率6割2分5厘と猛アピール。藤川球児監督(44)からは「危機感が結果に表れたと言う意味では豊田じゃないですかね」とキャンプMVPにも指名された。「今年やってみて、1軍で戦わないと意味がないなと思ったので、1年間1軍で戦えるようなシーズンにしたい」。森下、前川、井上らとの激しい外野の定位置争いに割って入る。(金額は推定)