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米株高好感も円高が重荷


*08:37JST 米株高好感も円高が重荷  14日の日本株市場は、米株高を好感するなかで買い優勢の相場展開になりそうだ。13日の米国市場は、NYダウが47ドル高、ナスダックは219ポイント高だった。前日の米消費者物価指数(CPI)に続いて、6月の卸売物価指数(PPI)がインフレ改善を示す新たな証拠となり、金利ピークの思惑からハイテク主導での買いが継続した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比190円高の32730円、円相場は1ドル138円00銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32800円まで買われる場面が見られた。前日の大幅上昇で上値を抑えられていたボリンジャーバンドの-1σを上回ったが、一段高で25日線が意識されてきた。日経平均も-1σ突破が意識されやすく、-2σまでの調整を経て、リバウンド基調が強まりやすいだろう。

 また、米国市場では大型テック株の上昇が目立っていることから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になるだろう。また、昨夕決算を発表したファーストリテ<9983>は通期計画の上方修正をあわせて発表しており、これを好感した値動きが期待されそうだ。買い一巡後はこう着感が強まりやすいものの、押し目待ち狙いのスタンスで対応したい。

 一方で、為替市場では1ドル137円台と円高基調が強まっている。米国市場が強い基調をみせてくるなか、これまで円安を手掛かりとした海外投資家による買いによるリバランスの動きが警戒視されてくることが重荷になりそうだ。そのため、為替の動きを睨みながら、短期的な売り仕掛けの動きには注意しておきたいところだろう。

<AK>
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