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海外勢のフローは限られ、次第にこう着感が強まりやすい相場展開


*08:34JST 海外勢のフローは限られ、次第にこう着感が強まりやすい相場展開  4日の日本株市場は、やや利食い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが10ドル高、ナスダックは28ポイント高だった。6月のISM製造業景況指数が3年ぶりの低水準に落ち込んだため、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が和らいだ。また、FRBのストレステストの結果を受けて、増配を発表したJPモルガンやウェルズ・ファーゴ、シティグループなど金融株が買われ相場を支えた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比35円安の33615円、円相場は1ドル144円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。
米国では主要な株価指数は上昇したものの、4日の独立記念日の前日で短縮取引だったほか、翌日の休場によってフローが限られることから、積極的な売買は手控えられそうだ。日経225先物はナイトセッションで33810円まで買われ、6月19日に付けた33950円が射程に入ってきているものの、仕掛けてくる動きは期待しづらいだろう。反対に持ち高調整の流れに向かいやすいと考えられる。

 日経平均は前日のマドを空けての上昇でボリンジャーバンドの+1σを上回ってきた。+1σが位置する33500円辺りがサポートとして意識される。ただし、6月19日に付けたザラ場高値33772円をクリアしてくるようだと、先高期待は強まるものの、いったんは利益確定に向かわせよう。

 また、米国の祝日明け後にFOMC議事要旨の公表が予定されているため、追加利上げ観測が強まる可能性も意識されやすい。国内の要因では週半ば以降は、週末と翌週に控えているパッシブ型ETFの決算に伴う分配金捻出のための売り需要が警戒されてくる。想定されている需給イベントであるため、下へのバイアスが強まる可能性は低く、反対に押し目待ち狙いの買いが意識されるものの、いったんは利益を確定しておきたいところだろう。

 そのため、こう着感が強まりやすいなかで、個人主体による中小型株のほか、直近IPO銘柄での短期的な値幅取り狙いの物色に向かわせそうだ。また、生成AIなどテーマ性のある銘柄での循環物色のほか、円安を手掛かりとした輸出関連の一角なども短期的な物色対象になりそうだ。

<AK>
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