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時価総額上位の中小型株への見直し買いも意識されやすい


 26日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。25日の米国市場はNYダウが39ドル高だった。利益確定の動きが先行したものの、7月耐久財受注速報値が予想ほど落ち込まず、安心感が広がり上昇に転じた。製薬会社ファイザー・ビオンテックがブースター接種の正式承認を目指した申請を当局に提出したとの報道で、ワクチン普及による経済回復への期待に伴う買いが一段と強まった。また、ハイテクも引き続き強く、ナスダックは3日連続で史上最高値を更新した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の27800円。円相場は1ドル110円00銭で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開になりそうだ。買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、日経平均は27700円水準での底堅さが意識されており、28000円を窺う流れも期待されてきそうである。先物市場ではクレディスイスによる売買に関心が集まっており、足元ではショートカバーのトレードが目立っている。薄商いのなかでは先物主導の売買に影響を受けやすく、底堅い値動きが続くようだと、ショートカバーを意識した押し目狙いの動きも次第に強まってきそうだ。

 なお、米国では長期金利の上昇を受けて金融株が買われているほか、半導体株への物色も続いている。為替市場では1ドル110円台と円安に振れて推移していることもあり、輸出関連などへの物色の広がりが意識されやすい。円安や米半導体株の物色の流れにより、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向も注目されよう。

 なお、物色の流れとしては先物主導によるインデックス売買に振らされやすいだろうが、足元でマザーズ指数のリバウンドが続くなか、個人主体の中小型株への物色は活発になりやすい。ナスダックの最高値更新の流れにより、低迷が続いていた時価総額上位の中小型株への見直し買いも意識されやすい。そのほか、政権運営への不透明感がくすぶるなか、経済対策への思惑が高まりやすいことから、脱炭素などのテーマ株物色も意識されそうだ。
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