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自律反発後の反動安は想定内であり、売り一巡後の底堅さを見極め


 19日の日本株市場は、売り優勢の相場展開になりそうであり、売り一巡後の底堅さを見極める格好になりそうだ。18日の米国市場ではNYダウが382ドル安だった。バイデン政権のインフラ案法制化への期待が後退したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が公表する7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨への警戒感から売り優勢の展開。議事要旨の中で、年内の緩和縮小の可能性が示唆されると警戒感が強まり、引けにかけて売りにさらに拍車がかかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比185円安の2
7415円。円相場は1ドル109円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。前日のリバウンド分が帳消しになる格好であり、5月以降のボトム圏での推移が続く格好。ただし、昨日のリバウンドでは日経平均は5日線水準までの自律反発を見せていたが、一巡感が意識されやすいところでもあり、反動安についてはある程度は想定されていたと見られる。

 しかし、米国では景気敏感株のほか、大型テック株や半導体株なども弱い値動きを見せている。水準としては高値圏に位置していることもあり利益確定の流れではあろうが、金融緩和の縮小の可能性からリスク資産を圧縮する動きが強まりやすく、日本株へも売りが波及しやすい。また、昨日は先物市場ではクレディスイスによる買い戻しが観測されていた。ショートカバーが続くようであれば底堅さが意識されやすく、売り一巡後の出直りも期待されよう。一方で、原油先物相場の弱い値動きなどから、改めてショートを仕掛けてくる可能性もあることから、様子見姿勢に向かわせそうだ。

 なお、マザーズ指数は1000Pt割れからのリバウンドを見せていたが、本日は売りが先行するなかで、1000Ptをキープできるかが注目される。前日の朝方の調整で追証に伴う需給整理は一巡したとの期待あるが故に、売り一巡後の底堅さを見せたいところであろう。
<AK>
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