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中小型の出遅れ銘柄を探る動き


 12日の日本株市場は、波乱含みの相場展開になりそうだ。11日の米国市場では、NYダウが1861ドル安と大幅下落になった。テキサス州など比較的早期に経済活動を再開した地域でウイルス感染による入院患者数が増加傾向にあることが嫌気されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が景気に悲観的見通しを維持しており、V字型回復期待が大きく後退した。シカゴ日経225先物清算値は大阪基準値比670円安の21640円。円相場は1ドル106円80銭台と円高に振れて推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンからのスタートとなり、日経平均は一気に25日線レベルまでの調整を余儀なくされそうだ。足元での急ピッチの上昇に対する警戒感が高まっていたとはいえ、マドを空けての下落であり、さらにSQに絡んだ売買によってより下へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。25日線レベルでの押し目狙いのスタンスとはいえ、押し目も狙いづらいところであろう。

 もっとも、昨日の大幅下落、グローベックスの米株先物の大幅な下げにより、ある程度は想定していた面もあり、ロングポジションを縮小する動きもあったと考えられる。そのため、センチメントは悪化傾向に向かいそうであるが、売り一巡後の底堅さを見極めるスタンスになりそうだ。

 また、インデックスの影響を受けづらい中小型株においては、これまで強い上昇を続けていた銘柄等へは利益確定の動きが強まる可能性があるだろう。それでも底堅さがみられた銘柄においては、より短期資金が集中することになりそうだ。また、足元で出遅れが目立っていた銘柄等には、需給が大きく買いに傾いていないこともあって下値も限られるとみられ、押し目買いに向かわせそうである。

 そのほか、日銀は11日、保有する上場投資信託(ETF)を証券会社などに12日から貸し出しを始めると発表した。日銀によるETFの保有比率が高まり、市場の流動性が低下していることを警戒する声もあったが、需給面に影響を与えてくることになるため、しばらくは動向を見極めることになりそうだ。


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