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ギャップダウン後は個別の決算を手掛かりとした物色に


 1日の日本株市場は、米株安の流れを受けて売り優勢の相場展開になりそうだ。7月31日の米国市場ではNYダウが333ドル安と大幅な下落となった。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き下げられた。パウエルFRB議長は、世界情勢の不透明感やインフレ圧力の緩和を背景に利下げを実施したものの、今回の利下げは下方リスクに対する保険であり、長期にわたる利下げ開始を意味するものではないとの認識を示したことが売りにつながっている。

 また、半導体大手アドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)の7-9月期見通しが予想を下回ったことから、マイクロン・テクノロジーなど他の半導体株への売りを誘った。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の21370円。円相場は1ドル108円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、先物主導によるインデックス売買に振らされる格好から、ギャップダウンからのスタートになりそうだ。参加者が限られている需給状況のため指値は薄く、よりインデックス売買の影響を受けやすいだろう。ただし、FOMCを前に波乱警戒の中でポジションを傾けている参加者はなく、売り一巡後は次第に底堅さが意識されてきそうである。

 また、決算ラッシュの中で、物色は個別の決算を手掛かりとした物色に向かいやすく、コンセンサスを上回る決算を発表している村田製<6981>、TDK<6762>、武田薬<4502>、リコー<7752>などに関心が集まりやすいと考えられる。そのため、日経平均は弱含みながらも、決算評価の流れによって、それ程センチメントを悪化させることにはならないだろう。また、円相場は1ドル108円70銭台と横ばいで推移していることも、売り込みづらくさせてくる。

 その他、前日の下落はインデックスイベントによる需給面での影響があったため、売り一巡後の底堅さはより意識されやすいところ。テクニカル面では25日線を割り込んでくるだろうが、一目均衡表の雲上限が21330円近辺に位置しているため、これが心理的な支持線として意識されやすいところでもある。


<AK>

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