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海外勢のフロー減少で中小型株中心に


 17日の日本株市場は、不安定な相場展開になりそうだ。14日の米国市場は世界経済の減速懸念からアジア・欧州株がほぼ全面安となった流れや、原油安、米長期金利の低下が嫌気され、NYダウは500ドル近い下げとなった。中国の11月鉱工業生産や小売売上高の伸び鈍化の影響は織り込み済みではあり、500ドル近い値幅はこれまでも幾度か見てきているため波乱の展開とはならないだろうが、手控え要因にはなるだろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の21225円。円相場は1ドル113円30銭台で推移している。

 メジャーSQが通過したこともあり、海外ファンドなどはクリスマス休暇入りから一段と商いが細る可能性が高そうだ。薄商いの中を短期筋の先物主導によるインデックス売買に振らされやすい状況になりやすいため、より外部環境の影響度が強まることになりそうだ。また、今週は国内では19日のソフトバンク<9434>上場と19-20日の日銀金融政策決定会合が注目イベントとなる。海外では18-19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、21日には米連邦政府の暫定予算の期限を迎えるほか、ユンケル欧州委員長は19日に英国の合意なき離脱に備えた新たな文書を公表することを明らかにしている。FOMCでは利上げがコンセンサスとなる。トランプ大統領が政策金利の引き上げに反対する姿勢をあらためて示しており、波乱も警戒しておく必要があろう。

 その他、ソフトバンクについては上場前にハプニングがあったが、機関投資家の参加が限られると見込まれる中では個人主体の需給状況になりやすい。それ故にソフトバンク上場後の資金還流によっては、個人主体の中小型株物色が活発となる可能性があるため、テーマ性のある材料株などには、年末高を意識した値幅取り狙いの資金が集中する局面もありそうだ。

 IPOラッシュとなる中、本日は2社の上場が予定されている。公開価格は上回ってくるとみられ、初値形成後の還流資金の行方なども注目されるところである。また、先週末はソフトバンクG<9984>の下げが日経平均の重石となったが、ソフトバンク購入のための換金売りが一巡したこともあり、底堅さが意識されてくることで日経平均の下支えとなりそうだ。


<AK>

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