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外需セクターに短期的な値幅取り狙いの動き


 4日の日本株市場は、3日の米国市場でハイテク株に買い戻しの動きが広がった流れを受けて、先物主導で幅広い銘柄に買いが先行することになろう。シカゴ日経225先物清算値は
大阪比170円高の21490円であり、これにサヤ寄せする格好から、日経平均は200日線を突破し、25日線での攻防が意識されてこよう。また、指数インパクトの大きい値がさハイテク株等が日経平均を押し上げる格好となるほか、外部環境の不透明感から内需系への物色もみられており、ギャップ・アップの形で25日線を捉えてくることも考えられる。

 もっとも、NYダウが反発をみせているが、足元では23500-24500ドル台でのもち合いが続いている状況である。また、米中貿易摩擦の影響を見極めたいとする模様眺めムードも強く、商いが膨らみづらい状況の中で、先物主導としたインデックス売買に振らされやすい需給状況とみられる。ただ、日経平均は下値の堅さが意識されており、新年度入りによる需給改善期待から、押し目買い意欲は次第に強まりそうである。

 物色については、基本は内需系に向かいやすいと考えられるが、米ハイテク株の買い戻しの流れを受けて、外需セクターに短期的な値幅取り狙いの動きが意識されそうだ。また、日経平均が反発後にこう着となったとしても、底堅さが意識されるようであれば、センチメントの改善につながり、中小型株への物色にも向かわせよう。
(村瀬智一)


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