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北朝鮮リスク警戒も政策期待から押し目買い意欲強い


 25日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。22日の米国市場は、地政学リスクへの警戒感から売りが先行した影響から、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の20200円。北朝鮮情勢については、トランプ米大統領による国連総会での発言を受け、週末には北朝鮮外相が、金正恩朝鮮労働党委員長が声明で慎重に考慮するとした「超強硬対応措置」について、太平洋上での水爆実験ではないかと述べたと伝わった。売りを誘うような発言に対して中小型株などは敏感に反応しやすく、北朝鮮情勢を睨みながらの手掛けづらさがありそうだ。

 一方で、安倍首相が28日召集の臨時国会で早期解散に踏み切り、衆院選を10月22日投開票で実施する方針を固めたと各メディアが伝えている。与党の苦戦が囁かれる中、ネガティブサプライズを警戒する向きも大勢だ。とはいえ、自民党の第一党は変わらないと考えられ、アベノミクスが加速するとの期待感からの上昇が意識されよう。

 また、短期的には過熱感が警戒されやすいものの、それでも先進国での相対的な出遅れ感は依然として強く、海外勢による押し目買い意欲は強い。また、金融セクターなどへの見直しが強まってきたことも、センチメントを明るくさせそうだ。全体としては、北朝鮮情勢次第では緊張の高まりから利益確定に向かわせる可能性が高いものの、これを警戒しつつ、調整局面においての物色意欲は強まろう。
(村瀬智一)


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