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日経平均は反落、「メジャーSQ」や「幕間つなぎの物色」


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26728.97;-88.97TOPIX;1777.21;-2.21

[後場の投資戦略]

 本日の東京市場では米国株の反落とともに売りが先行した。とはいえ、明日は先物・オプション12月物の特別清算指数算出(SQ)が控えており、下値を探る展開とはなっていない。日経平均の日足チャートを見ると、26600円台に位置する5日移動平均線が下値を支える格好となっているが、本日はややこう着感が強い印象で、ここまでの上下の値幅は105円ほど。ただ、東証1部売買代金は1兆1000億円あまりあり、現物株の売買はさほど落ち込んでいないようだ。

 今週に入ってからの日経平均は、8日に26500円を割り込む場面こそあったものの、結局のところ高値圏でのもち合いが続いている。年末前の休暇ムードからか、日経平均先物のロールオーバー(期先物への乗り換え)は比較的早い段階から粛々と進んでいた印象で、波乱らしい波乱は起きていない。26750円近辺での順当なSQ通過が意識されているのかもしれない。

 現物株市場を見ると、米ハイテク株安の流れを引き継いで東エレクなどの値がさグロース(成長)株が軟調で、日経平均の押し下げ役となっている。米国の主要ハイテク株は個人投資家からの人気が高く、現金給付などを含む経済対策への期待が後退すると、個人投資家の買いが途切れるとのイメージから売られやすいのだろう。IT化進展に伴う半導体需要の高まりも伝わっているものの、株式市場での需給悪化懸念の方が勝った格好だ。

 一方、売買代金上位の動向やセクター騰落率などを見ると、値がさグロース株の調整とともに景気敏感株に循環的な買いが向かっているようだ。1銘柄で日経平均を約107円押し上げたソフトバンクG、それに日経平均構成銘柄で上昇率トップとなった三井金あたりの賑わいからは、短期の値幅取りを狙った材料株・テーマ株物色がまずまず活発であることも窺える。15日から「IPO(新規株式公開)ラッシュ」がスタートするのを前に、幕間つなぎ的な物色が中心となっているのだろう。

 メジャーSQ前の需給状況に、値がさグロース株と景気敏感株の短期リバーサル、個人投資家の短期的な物色などが重なり、日経平均が高値もち合いをキープする展開は従来当欄で予想していたとおりと言える。一方、来週からは「IPOラッシュ」開始による新規上場銘柄の賑わいに期待したい。
(小林大純)
<NH>
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