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日経平均は120円高でスタート、さくらやリクルートHDなどが上昇


22日の日経平均は、米国株市場での主要指数の上昇を受けて3日ぶりに反発し、120.81円高の38146.98円で取引を開始しました。特に、米エヌビディアの決算が好感され、東京市場でも半導体関連株が堅調に推移しました。ただし、米ナスダックの小幅上昇や米長期金利の影響で一部ハイテク株の買い控えが見られました。業種別では、石油石炭製品や非鉄金属が上昇する一方、海運業や電気・ガス業が値下がりしました。全国消費者物価指数(CPI)の上昇も一因になっています。

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38146.98;+120.81TOPIX;2688.84;+6.03

[寄り付き概況]

 22日の日経平均は120.81円高の38146.98円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日21日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は461.88ドル高の43870.35ドル、ナスダックは6.28ポイント高の18972.42で取引を終了した。地政学的リスク懸念が緩和し、寄り付き後、上昇。シカゴ連銀のグールズビー総裁が来年の金利が「現状を下回るだろう」との考えを示すと、金利先安感に買われ、相場を押し上げた。ナスダックは長期金利の上昇が重しとなり伸び悩んだが半導体のエヌビディア(NVDA)の決算を好感した買いが下支えとなり、かろうじてプラス圏を維持して終了した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、米エヌビディア決算発表を受けた同社株が底堅く推移したことや、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が反発したことが東京市場で安心感となった。一方、昨日の米株式市場で、ダウ平均の1.06%上昇に対しナスダック総合指数の上げが0.03%と小幅にとどまったことが東京市場でハイテク株などの買い手控え要因となった。また、昨日の海外市場で米長期金利が強含みの展開となったことが東京市場の株価の重しとなったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された10月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.3%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.2%上昇だった。

 セクター別では、石油石炭製品、非鉄金属、サービス業、輸送用機器、機械などが値上がり率上位、海運業、電気・ガス業、空運業、その他製品、陸運業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、さくら<3778>、リクルートHD<6098>、コマツ<6301>、三井物<8031>、東エレク<8035>、ホンダ<7267>、三井住友<8316>、キーエンス<6861>、OLC<4661>、レーザーテック<6920>、IHI<7013>、川崎重<7012>、信越化<4063>、ファーストリテ<9983>などが上昇。他方、DeNA<2432>、アドバンテスト<6857>、関西電<9503>、アサヒ<2502>、マネックスG<8698>、ダイキン<6367>、郵船<9101>、日産自<7201>、りそなHD<8308>、7&iHD<3382>、フジクラ<5803>、NTT<9432>などが下落している。
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