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日経平均は81円安でスタート、ファナックや東エレクなどが下落


29日の日経平均株価は81.23円安の38524.30円で取引を開始し、反落しました。前日の米国株市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック、S&P500)が上昇したものの、フィラデルフィア半導体株指数が小幅下落したことが影響し、半導体関連株の重しとなりました。また、前日の日経平均の大幅上昇に伴う利益確定売りも出やすい状況でした。国内では主要企業の決算発表が控えており、好業績への期待も株価を下支えしていますが、寄付き段階では売りが優勢でした。取引開始前に発表された9月の完全失業率は2.4%で、市場予想を下回る改善を見せました。業種別では精密機器や電気機器が下落し、証券商品先物や海運業が上昇しました。

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38524.30;-81.23TOPIX;2660.67;+2.89


[寄り付き概況]

 29日の日経平均は81.23円安の38524.30円と反落して取引を開始した。前日28日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は273.17ドル高の42387.57ドル、ナスダックは48.58ポイント高の18567.19で取引を終了した。イスラエルによる対イラン報復攻撃が限定的にとどまり中東情勢の緊迫化懸念が緩和したことや、今週予定されているハイテクなど主要企業の好決算への期待感が株価の支えとなった。一方、長期金利の上昇が重しとなったが、相場は終日堅調に推移した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要3指数(ダウ平均、ナスダック総合指数、S&P500)は上昇したが、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら下落したことが東京市場で半導体関連株などの株価の重しとなった。また、昨日の日経平均が700円近く上昇したことから、目先的な利益確定売りや戻り待ちの売りも出やすかった。一方、昨日の米株式市場で主要3指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、今週から国内主要企業の4-9月期決算発表が本格化しており、好業績への期待感が株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された9月の完全失業率(季節調整値)は2.4%となり前月比0.1ポイント低下した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.5%だった。また、9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍で前月から0.01ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は1.23倍だった。今日は、Sapeet<269a>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、精密機器、電気機器、小売業、ガラス土石製品、その他製品などが値下がり率上位、証券商品先物、保険業、海運業、水産・農林業、鉄鋼などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ファナック<6954>、中外薬<4519>、富士通<6702>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、7&iHD<3382>、ファーストリテ<9983>、ディスコ<6146>、キヤノン<7751>、NEC<6701>などが下落。他方、メルカリ<4385>、川崎船<9107>、郵船<9101>、三菱UFJ<8306>、武田薬<4502>、商船三井<9104>、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、川崎重<7012>、神戸物産<3038>、SMC<6273>などが上昇している。
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