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日経平均は25円高でスタート、フジクラやソフトバンクGなどが上昇


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;38388.04;+25.51TOPIX;2695.80;+2.78


[寄り付き概況]
 30日の日経平均は25.51円高の38388.04円と反発して取引を開始した。前日29日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は243.63ドル高の41335.05ドル、ナスダックは39.60ポイント安の17516.43で取引を終了した。4-6月期国内総生産(GDP)、個人消費改定値が予想を上回り、寄り付き後、上昇。国内経済や労働市場、消費の堅調さが示され、景気見通しの改善で相場は続伸した。終盤にかけ、金利高や半導体メーカー、エヌビディア(NVDA)の下落が重しとなりナスダックが下落に転じるとダウも失速したが、過去最高値を更新して終了した。

 今日の東京株式市場は、やや買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、このところの日経平均が朝方軟調の後に底堅く推移することが多いことから、株価の腰の強さを指摘する向きもあった。一方、昨日の米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合指数や、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落しており、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価の重しとなった。また、米国で今晩、7月の米個人所得・個人消費支出(PCE)など注目度の高い経済指標が発表されることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあり、寄り後、日経平均は昨日の終値をはさんで推移している。

 なお、取引開始前に発表された8月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.4%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.2%上昇だった。同じく取引開始前に発表された7月の完全失業率(季節調整値)は2.7%となり前月比0.2ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.5%だった。7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.24倍で前月から0.01ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は1.23倍だった。また、7月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比2.8%上昇だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同3.4%上昇だった。

 セクター別では、非鉄金属、石油石炭製品、海運業、電気・ガス業、医薬品などが値上がり率上位、不動産業、精密機器、陸運業、小売業、輸送用機器などが値下がり率上位に並んでいる。

 東証プライムの売買代金上位では、フジクラ<5803>、三菱電<6503>、富士通<6702>、ソフトバンクG<9984>、ニデック<6594>、リクルートHD<6098>、アシックス<7936>、村田製<6981>、川崎重<7012>、ルネサス<6723>、伊藤忠<8001>、東京海上<8766>、東電力HD<9501>などが上昇。他方、テルモ<4543>、ローツェ<6323>、霞ヶ関キャピタル<3498>、レーザーテック<6920>、JPX<8697>、キーエンス<6861>、7&iHD<3382>、NTT<9432>、KDDI<9433>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などが下落している。
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