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日経平均は大幅に3日続落、ファーウェイ副会長逮捕で米中関係悪化を警戒


 日経平均は大幅に3日続落。404.35円安の21514.98円(出来高概算6億4800万株)で前場の取引を終えた。5日の米国市場は、ブッシュ元大統領追悼日で休場。ナイトセッションの大証225先物は日中終値比20円高の21900円、円相場は1ドル113円を割り込むなか、本日の日経平均は売り先行でスタートした。中国のスマートフォンメーカー、華為技術(ファーウェイ)の副会長・孟晩舟がカナダ当局に逮捕されたことが伝わるなか、電子部品株など中心に下落する展開となり、日経平均の下げ幅は400円を超える格好に。

 東証1部の値下がり銘柄数は1800銘柄を超えており、全体の85%超に達している。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>や東京エレクトロン<8035>などが下落し、2銘柄で日経平均約69円分の押し下げ要因となった。セクターでは、33業種全てが下落するなか、電気機器や医薬品、精密機器、その他製品の下げが目立つ。

 ファーウェイ副会長が対イラン制裁に違反した容疑で逮捕されたことが伝わり、アジア株式市場が全面安商状となっている。今回の逮捕には、米当局が同氏の拘束をカナダ政府に要請していたことが背景にあるという。直近では、トランプ大統領が英国の大手電気通信事業者であるブリティッシュテレコムに対して5G向けにファーウェイ製品を使わないよう打診していた流れからも、米中貿易摩擦に対する激化懸念が改めて意識される格好になっている。これにより、東京市場でも電子部品株中心に中国関連株などにも海外短期筋からも売りが観測されている。

 外部環境が不透明ななか、個人投資家心理にも影響しており、前場のマザーズ指数は1000ptを大きく割り込んだ。本日の石油輸出国機構(OPEC)総会や7日に米雇用統計を控えているといったスケジュール面からも積極的な押し目買いの動きは限られやすく、物色としては個別材料株や内需・ディフェンシブセクターに対する消去法的な商いに留まろう。
(雲宮 祥士)


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