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日経平均は3日ぶり反落、225型銘柄がさえないなか、中小型株へと関心が向かいやすい


 日経平均は3日ぶり反落。22.02円安の22592.23円(出来高概算6億2959万株)で前場の取引を終えた。25日の米国市場では、一部の主要企業決算が嫌気されたものの、トランプ大統領とEU首脳の通商協議が妥結したことが報じられると、引けにかけて上げ幅を拡大する展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の22610円。ドル円相場は1ドル=110.80円程度と前日比円高方向に振れて推移したが、米欧の貿易摩擦緩和に対する期待感から本日の日経平均は買い先行でのスタートとなった。その後は、日銀によるETF購入配分の見直しが伝わったことで海外ヘッジファンドによる225先物売りが観測され、寄付直後からマイナスに転じて推移する格好に。

 東証1部の値上がり数は1715銘柄となっており、全体の80%超を占めた。セクターでは、医薬品、証券・商品先物取引業が軟調な一方で、鉱業、その他製品、石油・石炭製品は堅調。前場では、前日の決算を受けた個別物色が中心となっており、アドバンテス<6857>や信越化学<4063>が堅調な推移となった。しかし、日銀の上場投資信託(ETF)購入配分見直し検討報道を受けたファーストリテ<9983>、「BAN2401」試験結果受け米バイオジェンが急落した流れによるエーザイ<4523>急落が好決算銘柄による上昇分を打ち消す格好となった。

 日銀が31日に予定されている金融政策決定会合で年間6兆円購入する上場投資信託(ETF)の購入配分について、東証株価指数(TOPIX)連動型ETFを増やすなどの見直しを検討すると報じられたことで、ファーストリテやソフトバンクG<9984>などの225型の銘柄が全般軟調な推移をみせている。これまで日銀による225型ETFの購入が株価水準を押し上げてきた面は強く、これらインデックス主導で上昇していた値がさ株に売りが出ていることで、日経平均の一段の上値追いの動きには慎重になりやすいだろう。他方、需給改善期待から中小型株の上昇が目立つ東証1部では、前引け時点で8割以上の銘柄が値上がりをみせている。全体としては、決算内容を見極めたいといったムードが強まりやすいなかで、主力処では、決算前の先回り物色や週初から散見されている金融株や自動車株などといったNT倍率の水準訂正の動きにとどまりそうなほか、値動きの軽い中小型株へと関心が向かう展開の継続が意識される。
(雲宮 祥士)


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