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日経平均は反発、本格化する決算発表を前に売り買いが交錯


 日経平均は反発。73.47円高の23836.84円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場では前日の大幅上昇に対する利益確定の流れが優勢だったが、シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高だったこともあり、日本株市場はこれにサヤ寄せする格好から、前日の下げに対する自律反発の流れとなった。ただし、来週から本格化する決算発表を前に売り買いが交錯しており、日経平均は23800円を挟んでの狭いレンジ取引が継続している。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。セクターではその他製品、空運、建設、パルプ紙、金属製品、不動産が上昇。半面、ゴム製品、電力ガス、精密機器が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、京セラ<6971>、日東電<6988>、ヤマハ<7951>、ブリヂストン<5108>が重しになっている。売買代金上位では任天堂<7974>、メガバンク3行やトヨタ<7203>が堅調。

 日経平均は5日線処でのもち合いが続いている。来週から決算発表が本格化することもあり、機関投資家等は動きづらくなりそうだ。そのため、決算を手掛かりとした個別物色のほか、テーマ性のある銘柄での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。23日の安川電<6506>、26日のファナック<6954>、信越化<4063>の動向がセンチメントを左右させそうだ。
(村瀬智一)


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