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日経平均は反発も22500円処では売り買いが交錯


 日経平均は5営業日振りに反発。60.25円高の22441.24円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えた。小幅に続落で始まったが、その後は先物市場の切り返しによるインデックス買いによって、切り返しをみせている。指数インパクトの大きい東エレク<8035>、京セラ<6971>など値がさハイテク株が指数を押し上げる格好となった。ただし、一時22532.30円まで上げ幅を広げたが、22500円処では売り買いが交錯するなか、次第にこう着感が強まっている。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは金属製品、その他製品、ゴム製品、電気機器、ガラス土石、機械がしっかり。半面、倉庫運輸、水産農林、海運、電力ガス、石油石炭、繊維、パルプ紙、サービスが冴えない。

 日経平均はプラス圏での推移をみせているが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が押し上げる格好であり、全体としては利食い優勢の展開であろう。下値の堅さは意識されているが、日経平均は5日線が上値抵抗として意識されてきており、模様眺めムードも強まりやすいだろう。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを下回って推移しており、目先的には中心値(25日)辺りまでの調整を意識しておく必要がある。また、225先物はナイト・セッションで22110円まで下げていたことも、意識してく必要がありそうだ。

 その他、決算が好材料視される動きがみられるが、一方で決算を受けて大きく売られる中小型株も散見されている。個人主体の需給要因で振らされやすい面もあり、出遅れているとはいえ、中小型株への銘柄選別も難しそうである。
(村瀬智一)


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