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日経平均は12営業日続伸、一時21400円乗せでいったんは利食いが出やすい状況


 日経平均は12営業日続伸。18.44円高の21354.56円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。17日の米国市場は金融やヘルスケア企業の好決算が相次ぎ、ダウは史上初となる23000ドルを一時突破。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の21370円となり、これにサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開から始まった。ただし、過熱感が警戒されやすいなか、寄付き直後に21400円に乗せた後は、一時下げに転じる場面もみられた。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、ゴム製品、医薬品、陸運、石油石炭、パルプ紙、精密機器、輸送用機器がしっかり。半面、海運が下落率トップとなり、鉄鋼、その他製品、非鉄金属、水産農林、ガラス土石、卸売が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>がけん引する半面、京セラ<6971>、ファナック<6954>、コナミHD<9766>が重石に。

 日経平均は寄付き直後にやや荒い動きをみせたが、その後は小幅ながらプラス圏での推移が続いている。東証1部の出来高は6億7000万株にとどまっており、インデックスに絡んだ商いも減っているようである。その中で、ファーストリテ<9983>が日経平均をけん引しており、後場も同社の動向を睨みながらの相場展開になりそうである。また、強い値動きが続いている任天堂<7974>が連日で陰線形成と利食いの動きが見られており、日経平均が一時21400円に乗せたことなども鑑み、いったんは利食いが出やすい状況のようだ。

 一方で、マザーズ指数がプラス圏で推移している。大引けにかけての失速等が警戒されるが、相対的に出遅れている中小型株などへの見直す動きも意識されよう。
(村瀬智一)


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