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日経平均は小幅続落、決算物色のほか、ややディフェンシブ系に


 日経平均は小幅に続落。38.78円安の19213.09円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えた。27日の米国市場は上昇。ただし、昨日の税制改革案が予想通りの内容となり、積極的な買いが手控えられたほか、原油相場の下落が嫌気されている。一方で、ハイテク企業への業績期待が高まるなか、ナスダックは最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の19235円だった。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや利食い優勢の流れのなか、決算を手掛かりとした個別物色のほか、テーマ性のある中小型株の一角に値幅取り狙いの資金が向かっている。途中、トランプ米大統領による北朝鮮に関する発言等から弱含みとなる場面もみられたが、19200円をキープする底堅さがみられている。セクターでは、情報通信、その他製品が堅調。半面、証券、銀行、その他金融が冴えない。

 米国では28日に暫定予算が期限を迎える。政府機関の一部閉鎖を避けるためには議会が週内に新たな暫定予算を可決する必要がある。警戒感はそれ程高まってはいないものの、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろう。また、決算発表の第1弾ピークとなること。足元の決算は概ね良好に映るが、やはり結果を見極めたいだろう。そして大型連休に入るため、積極的な売買は手控えられやすい。

 物色は引き続き決算を手掛かりとした流れになるほか、セクターではややディフェンシブ系にシフトしそうである。
(村瀬智一)


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