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日経平均は大幅反発、強弱感が対立しやすい水準


 日経平均は大幅に反発。206.34円高の18994.33円(出来高概算10億6000万株)で前場の取引を終えた。24日の米国市場はトランプ政権によるインフラ投資拡大期待を背景にNYダウは3ケタの上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の19035円となり、これにサヤ寄せする格好から19000円を回復して始まった。また、円相場は1ドル113円台後半と、前日から1円程度の円安に振れていることも安心感につながり、日経平均は寄付き直後には一時19133.18円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

 ただ、戻り待ちの売り圧力も意識されるなか、その後はこう着感の強い展開に。19000円での底堅さがみられていたが、前引けにかけて若干下回っている。セクターでは鉄鋼、非鉄金属、機械、ガラス土石、輸送用機器、金属製品が堅調。一方で食料品、医薬品が小安い。
東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が7割を占めている。

 日経平均は5日線を支持線とした底堅さが意識されている。同線での踏ん張りをみせるようだと、次第に押し目買いの動きが強まってくる可能性がある。一方で、強弱感が対立しやすい水準であるほか、決算シーズンで積極的な参加者は限られており、インデックスに絡んだ商いに振らされやすい。売り仕掛け的な商いには注意したいところ。

 日経平均がこう着のなか、新興市場の中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買に向かいやすそうである。そのほか、トヨタ自<7203>の底堅さのほか、決算を控えているファナック
<6954>や、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>の動向に注目したい。
(村瀬智一)


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