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日経平均は続落、来年のテーマ株や出遅れ感の強い銘柄等の下値拾いを意識


 日経平均は続落。77.40円安の19067.74円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えた。29日のNY市場は前日の全面安の反動から買いが先行。しかし、その後は年末で参加者が限られているなど閑散取引が続くなか、節税目的の売りが広がった。また、在庫増加を受けた原油相場の下落なども嫌気されており、結局下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の19025円。安いところでは18925円と19000円を割り込む場面もあった。この流れを受けて売りが先行する格好となり、12月9日以来の19000円を割り込んで始まった。

 その後は19000円を挟んでの推移が続いており、日銀のETF買い入れに対する思惑から下げ渋りをみせている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めているほか、規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれもマイナスに。セクターでは水産農林、医薬品、石油石炭が小幅に上昇。一方で、鉄鋼、非鉄金属、その他金融、電力ガス、パルプ紙、鉱業が冴えない。

 米株安や円高が重しとなったが、日経平均は寄付き直後につけた18991.59円を安値に、下げ渋りをみせている。午後は日銀のETF買い入れへの思惑からプラス圏を回復できるかが注目されるところ。また、節目の19000円を割り込んだこともあり、いったんは調整一巡感も意識されるところであろう。年初の下落警戒などもくすぶっているようだが、中小型株などは強い値動きをみせており、需給は悪くないだろう。積極的な売買は手控えられようが、来年のテーマ株や出遅れ感の強い銘柄等の下値拾いを意識しておきたい。
(村瀬智一)


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