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日経平均は小反落、米FOMCの結果を見極めたいとの思惑も


 日経平均は小反落。29.46円安の19125.57円(出来高概算11億1000万株)で前場の取引を終えている。12日の米国市場では原油相場の上昇が好感される一方で、主要指数が連日で最
高値を更新するなか、利益確定の動きが広がっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の19065円だったほか、円相場は1ドル114円台とやや円高に振れて推移するなか、利食い先行の展開となった。

 しかし、寄付き直後に19060.72円まで下げ幅を広げたが19000円接近では押し目買い意欲も強く、その後は一時上昇に転じる場面もみられた。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が901、値下がり972、変わらず125と、値上がり値下がり数が拮抗。規模別指数では小幅ではあるが、大型株指数のみが下落。セクターでは機械、海運、保険、ガラス土石、その他製品、証券、その他金融、銀行が冴えない。一方で、水産農林、医薬品、情報通信、電力ガス、食料品、建設が上昇。

 利益確定の流れは想定されていたが、想定以上に底堅さが意識されており、先高期待の強さが窺える。円相場は1ドル115円台に乗せて推移していることも、売り込みづらくさせよう。小幅ではあるが、TOPIXも下げており、午後は日銀のETF買い入れが期待されることも、底堅さにつながっている。

 ただし、米FOMCの結果を見極めたいとの思惑もあり、押し目買い意欲は強いとはいえ、相対的に出遅れている銘柄や割安感のある銘柄等にシフトしよう。FOMCでは利上げが確実視されている。ただし、FRBが長期的な経済見通しを書き換えることはないとの見方もあり、
2017年の利上げが早まるとの見方は後退し、ドル高・円安の流れは一服する可能性はある。
先高期待は強いものの、見極めたいとするムードも強そうだ。
(村瀬智一)


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