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マザーズ指数は5日ぶり反落、主力バイオ株安く市場心理悪化、ソケッツがストップ高


 本日のマザーズ指数は5日ぶりに反落した。昨日の米国株式市場は、ハイテク株が相場の主役となったことから、今日の東京市場では新興市場の上昇が期待された。しかし、日経平均が昨日までの下落で280円近く下げていたことや、米半導体SOX指数の上昇を追い風とした値がさハイテク株を中心に資金が東証1部銘柄に向かいやすかったようで、日経平均が主体の相場だった。そうした中、昨日まで4日続伸していたマザーズ指数は、今日は寄り付きこそ高く始まったが、その後は利益確定売りに押され、マイナス圏での推移となった。アンジェス<4563>、ナノキャリア<4571>など主力のバイオ株が下げたことも市場心理を悪化させた。また、午後に、今日の東京の新規感染者が220人以上と過去最多となったと伝えられたことも株価の重しとなった。なお、売買代金は概算で2253.29億円。騰落数は、値上がり76銘柄、値下がり241銘柄、変わらず5銘柄となった。
 個別では、薄商いで値動きの軽さから買いを集めたソケッツ<3634>がストップ高で値上がり1位となり、6月の売上高が前年同月比41.6%増と発表したイルグルム<3690>
が値上がり率2位となった。また、昨日スクエニHD<9684>と共同開発の「ドラゴンクエストタクト」の配信日が7月16日に決定したと発表したAiming<3911>が値上がり率3位。そのほか、昨日ネットショップ開設数が110万件を突破したと発表したBASE<4477>
が9.4%高、需要予測型自動発注システムをキリン堂が全店舗で導入することが決定したと発表したシノプス<4428>は9.1%高となった。不動産業のDX促進を評価する買いが継続したGA TECH<3491>、昨日WEBマーケティングコンサルティングのPIGNUSが連携により事業展開を加速すると発表したインテM<7072>なども高くなった。
 一方、6月30日に「再生誘導医薬」について塩野義薬<4507>と新たな契約を結ぶと発表し人気化したステムリム<4599>が昨日ストップ高の後今日は利益確定売り優勢で値下がり率1位。6月25日に20年3月期に債務超過解消し上場廃止に係る猶予期間入り銘柄から解除されたフルッタフルッタ<2586>も昨日までの6連騰の後の利益確定売りで値下がり率2位。また、6月17日に20年3月期連結営業損益が4.78億円の赤字と発表したFringe81<6550>が見切り売りで値下がり3位となった。そのほか、7月6日にニッセイ・キャピタルが保有割合が減少したと報告したDELTA-P<4598>が8.9%安となった。
 なお、7日に東証マザーズ市場に新規上場し、きょう上場3日目となるBエンジニア<7352>が前場に公募価格490円の6.0倍にあたる2920円で初値を付け、終値は3420円の高値引けとなった。


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