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【中国の視点】汚染は戦争や天災より怖い、年900万人の命を奪う


医学雑誌「ランセット」が発表した最新リポートによると、2015年汚染で命を失った人々は世界範囲で約900万人に上ったという。これは疾病などで早死した患者の6分の1を占めていた。また、汚染に関連した財務支出も巨額で、全世界で年4兆6000億米ドル(約524億円)に上ったというデータも示された。これは世界の経済総量の6.2%に相当する。

報告の中では、900万人というデータが一部の統計で、汚染被害で年間死亡した人数が900万人を大幅に上回る可能性が高いと指摘された。

また、アジアとアフリカの汚染は最も深刻であることも示された。中でもインドがワースト1だと指摘された。インドで早死した患者の中で、4人の1人は汚染によるものだと報告された。年間は250万人に上る。バングラデシュやパキスタン、北朝鮮、南スーダン、ハイチではその割合は5分の1になる。

こうした汚染被害が最貧困層に集中していると報告されている。貧困国の92%の死亡が汚染に関連しているとのデータが示されている。これら国々の指導者は貧困からの脱却や経済発展を優先するため、環境規制を緩めている背景がある。

中国の専門家は、中国を含む新興国もこうした道を歩んで来たと指摘。汚染で病気になった人々が経済発展に貢献できない上、医療ケアが必要になるため、経済発展する上で高額なコストになると強調した。

なお、世界銀行は今年4月、各種汚染の減少がこれから全世界の重要な課題になると発言。また、汚染問題に関する第1回の国際連合会議は今年12月に開催される見通しだ。


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