
残価設定型プログラムいわゆる「残クレ」とは?
スマートフォンを購入する方法の1つに、残価設定型プログラムの「残クレ」があります。残クレとは、実質2年レンタルともいわれ、端末の将来の残価をあらかじめ差し引き、残りの金額を分割で支払う仕組みです。
残クレを選んだ場合、実質的な所有権は自分ではない点は、把握しておく必要があります。各大手キャリアは、残クレのプランを提供していますが、返却可能な期間や適用条件、分割回数などはそれぞれ異なります。残クレを検討する際は、各社の公式サイトで詳細を確認しましょう。
2年後の選択肢
残クレを選んだ場合、2年後には次の選択肢のなかから、どうするのかを選ぶ必要があります。
・返却して残りの支払いを免除してもらう
・返却せず使い続ける
・新しい端末に買い換える
48回分割の場合、2年後に端末を返却すれば一括購入の半分程度の費用で、スマートフォンを利用できる計算になります。そのまま使い続けたい場合は、残りの24回分を支払います。
2年後に新しく端末に買い換える方法は、常に新しい機種を利用できますが、端末の購入費用を継続的に負担する必要があります。残クレを検討する際は、2年後にどうするかを考えておき、後悔のないようにしましょう。
返却時に高額な追加費用が発生するケース
お得に見える残クレでのスマートフォン購入ですが、返却する際に追加で高額な費用が発生する可能性があります。端末の返却時に「画面が割れている」「正常に作動しない」などの故障があれば、数万円を請求されるケースもあるため注意が必要です。
また、プログラム利用料や事務手数料が発生するキャリアもあります。残クレでスマートフォンを購入しようと考えている人は、トータルでどのくらい費用がかかるのかを確認し、慎重に検討してください。
結局一括購入とどちらがお得?
スマートフォンの残クレと一括購入、どちらのほうがお得なのでしょうか。
17万円のiPhone17を48回分割残クレで手に入れた場合、毎月の支払いは約3500円です。2年間利用して問題なく返却できた場合は、8万4000円で利用できたことになり、事務手数料を5000円取られたとしても9万円以下です。
そのうえで、2年後にはiPhoneの最新機種に買い換えられると考えれば、お得なように感じます。しかし、前記のとおり画面が割れたり、故障したりしてしまうと数万円単位の費用を請求され、状態によっては返却を拒否される場合もあります。
2年で新しくiPhoneに買い換えたい、所有権にこだわらない、条件や追加費用を理解したうえで丁寧に端末を使えるのであれば残クレも選択肢です。一方、2年以上使いたい、買い換えたら家族に譲りたい、余計な費用が発生するのは避けたいと考えるのであれば、一括購入がよいでしょう。
どちらがお得なのかは、一概に言い切れません。それぞれ向いている人・不向きな人がいるため、自分はどちらのほうがよいかを慎重に判断してください。どちらを選ぶにせよ、後悔のないようにしてもらいたいと思います。
まとめ
スマートフォンの購入方法の1つに「残クレ」がありますが、メリット・デメリットを把握しておく必要があります。手軽に端末を購入できる一方で、2年後の返却時に故障があると数万円の修理代を請求されるため、「初期費用が安いから」と安易に選んでしまうと、結果損をするケースもあるでしょう。
高額な端末が多くなってきたスマートフォンですが、もはや暮らしていくうえで必須のアイテムです。損をしないように購入し、日常に役立ててください。
執筆者 : 藤岡豊
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
