
布団1枚「6000円」は高い? 宅配クリーニングとコインランドリーの違い
今回のケースでは、布団を丸ごと洗いたいと考えている妻が、1枚6000円の宅配クリーニングを検討している一方で、夫は「コインランドリーのほうが安上がりだ」と意見をしているというものです。まずは、双方の特徴やメリット・デメリットを整理してみましょう。
コインランドリーを利用する際には、布団を自分自身で持ち込み、布団対応の洗濯機・乾燥機を利用します。24時間営業の店舗も多く、好きなタイミングで持ち込むことができ、また乾燥まで当日中に終えられるのが大きなメリットになるでしょう。
一方で宅配クリーニングでは、あらかじめ梱包の準備だけをしておくと業者が自宅まで布団を回収し、洗浄・クリーニングを終えたのち返送してもらうというサービスです。
引き渡しや回収の時間さえ自宅で対応すれば、重い布団を運び出すことなくクリーニングが完了するうえに、業者によっては素材や状態によって最適なクリーニングを選択できたり、シーズンオフの寝具を保管してくれたりするサービスを利用できたりすることもあります。
ただし、素材や加工、劣化状態によっては取り扱いができない場合も考慮しましょう。
株式会社ヨシハラシステムズが発表しているデータによると、布団を選択する際クリーニングかコインランドリーのどちらかを利用するかという質問では、クリーニング派が53.5%、コインランドリー派が46.5%と若干クリーニング派が優位であるものの、若年層になるにつれコインランドリー派が多くなるという結果になっているようです。
コインランドリーなら約2000円? 布団1枚・複数枚の料金を比較
では次に、実際に金額面に関してはどの程度差があるか詳しく見ていきましょう。
コインランドリーは店舗や対応容量によって利用価格が異なりますが、寝具に対応する大型洗濯機で洗いから乾燥まで利用する場合、おおよそ1200円~2000円程度が目安となっているようです。料金を調べるときは、乾燥までの金額が含まれているのかを確認することが重要です。
次に宅配クリーニングの場合ですが、布団を1枚だけクリーニングしてもらう場合は単価が高めで、おおよそ8000~1万円ほどが目安となっています。一方で、複数枚を一緒にクリーニングすると安くなるパックコースも主流で、こちらを利用すると1枚あたり5000~6000円程度で利用できるケースもあるようです。
夫婦2人分の布団を洗う場合、コインランドリーは合計4000円程度、宅配クリーニングは合計1万2000円程度が目安となり、単純な金額比較ではやはりコインランドリーのほうが安く利用できそうです。
ただし、先に触れたとおり多くの宅配クリーニングサービスは複数枚のパック利用で布団1枚あたりの価格が下がる料金設定をしています。
他にも送料込みかどうか、保管等のオプションサービスの利用の有無といった点によっても最終的な金額は変わります。また、コインランドリーの費用も1回で洗濯・乾燥ができない場合はもちろん追加で料金がかかりますし、持ち運びの移動にかかる費用があることを念頭に置き、実際の差額を判断するのがよいでしょう。
布団の持ち運びや仕上がりにも差が? 利用前に確認したいポイント
また、単純な料金の比較だけではなく、サービス内容や利用のしやすさなどもあわせて確認しておくとよいでしょう。
先に触れたとおり、コインランドリーは持ち運びを自分自身で行う必要があります。
特にかさばりやすい冬物の布団などの寝具をまとめて移動させるのが大変と感じる人も多く、マイボイスコム株式会社の調査において「コインランドリーを利用しない理由」として「行くのが面倒」「車の運転ができないし、かさばる荷物をお店まで持ち込めない」等の意見がみられました。
一方で、宅配クリーニングは業者によっては集荷や配送を自宅で完結させることができ、時間の指定も可能です。ただし仕上がりには数日から数週間程度かかることもあり、急いで洗って使いたい人にとっては時間がかかりすぎるという懸念があるかもしれません。
仕上がりに関しては、コインランドリーだからといって清潔に仕上げられないというわけではありませんが、いずれも自己責任での利用となるため、洗濯に適している布団なのかどうかはしっかりと確認しておくことが重要です。
洗濯表示や洗濯機の適正容量などに従わずに洗濯をしてしまうと、中綿がかたよってしまったり生地がいたんでしまったりするリスクがあります。
宅配クリーニングでは業者が布団の状態や素材を確認してからクリーニングを実施し、クリーニング内容や仕上がりを相談できる点は安心できるポイントでしょう。
ただし、洗浄方法や個別洗いの有無、仕上がりの保証は事業者によって異なります。また、羽毛布団や羊毛布団、シルク製品などは、素材や構造によって洗えない場合があるため、どちらを利用する場合も事前に洗濯表示と取扱条件を確認しましょう。
宅配クリーニング「リネット」を運営する株式会社ホワイトプラスが2025年に実施した調査では、「布団の洗濯で困っていること」に対して、「干すスペースがない」「なかなか乾かない」という意見が上位に挙がりました。
布団の洗濯というと「洗うこと」にフォーカスされがちですが、乾燥やその後の利用・保管に関しても、どちらのメリットが大きいかの判断材料として考えるとよいかもしれません。
まとめ:料金重視ならコインランドリー、手間を減らすなら宅配クリーニングも選択肢
単純に1回分の洗濯料金を比較すると、コインランドリーを利用するほうが安く済む可能性が高いでしょう。一方で、宅配クリーニングは持ち運びが不要な点や、クリーニングを専門業者に任せられること、またシーズンオフの寝具を保管するサービスなどを利用できる点など、価格が高いなりのメリットもあります。
とにかくコストを抑えたいのであればコインランドリーのほうがお得かもしれませんが、価格差やどちらに大きくメリットを感じるのかは布団の枚数や素材、利用者の負担等を踏まえて選ぶのがよいでしょう。
出典
株式会社ヨシハラシステムズ 「クリーニングとコインランドリー」に関する意識調査(PR TIMES)
マイボイスコム株式会社 コインランドリーに関する調査(PR TIMES)
株式会社ホワイトプラス 梅雨の時期に気になるダニ!布団のダニが気になる方は86%『布団の洗濯事情調査』
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
