
対象地はハワイ島西部、約110エーカー
計画地はハワイ島西部のKealakehe地区にあるLaʻi ʻŌpuaのVillage 1とVillage 2です。対象面積は合計約110.4エーカーで、現在は主に未開発地となっています。
公表資料では、Village 2で約208区画、Village 1で約182区画が想定されていますが、最終的な区画数は設計によって変更され、2地区合計で最大544戸まで増える可能性があります。道路整備だけでなく、水道管の増強、排水・雨水設備、電力・通信設備など、住宅地として必要な基盤整備も事業に含まれます。
ハワイ島の住宅待機者は5797人
今回の計画の背景には、DHHL住宅への強い需要があります。DHHLによると、2026年8月時点でハワイ島の住宅待機リストには5797人の受益者が登録されています。さらに過去の受益者調査では、多くの回答者がすぐに入居できる一戸建て住宅を希望していました。
今回のプロジェクトでは、約400人の受益者とその家族に住宅機会を提供することが見込まれています。最大544戸という数字は大きいものの、待機者数と比べると住宅需要のすべてを一度に解消できる規模ではありません。ハワイの住宅不足が根深いことを示す数字ともいえます。
4億4500万ドルすべてが連邦資金ではない
総事業費は4億4500万ドルとされていますが、この金額すべてが今回の連邦補助で賄われるわけではありません。公表時点でNative Hawaiian Housing Block Grantとして割り当てられているHUD資金は200万ドルです。
DHHLは2026年10月9日前後に、HUDに対して資金利用の承認を求める予定としていました。大規模住宅地の整備は設計、インフラ、建築、資金調達など複数段階に分かれるため、「544戸がすぐ完成する」と受け取らないことも重要です。
日本人の移住検討者にも無関係ではない住宅供給
このプロジェクト自体はDHHL受益者向けであり、日本人移住者や一般購入者が直接購入できる住宅ではありません。それでも、ハワイ島で数百戸規模の住宅とインフラが整備されることは、地域全体の人口配置や道路、水道、公共サービスの整備に影響する可能性があります。
ハワイへの移住や不動産購入を検討する際は、売り出し物件の価格だけでなく、地域の住宅供給計画やインフラ投資も確認しておきたいところです。今回のLaʻi ʻŌpua計画は、ハワイ島で住宅需要への対応がどのように進められているのかを知る一例となります。
Laʻi ʻŌpua周辺はコナ側の生活圏に位置し、住宅供給が増えれば学校、交通、上下水道など地域インフラへの需要も変化します。こうした大規模開発は、直接の入居資格がない人にとっても、周辺地域の成長や生活環境を考える材料になります。
日本人がハワイ島への長期滞在や移住を検討する場合も、現在の物件相場だけでなく、数年先の住宅地開発や公共投資を確認することで地域の将来像をつかみやすくなります。
出典
Department of Hawaiian Home Lands Notice of Finding of No Significant Impact and Notice of Intent to Request Release of Funds for Laʻi ʻŌpua Villages 1 and 2
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
