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最新STM32H5xx・AURIX TC4x・Flagchip FC7300/FC7240/FC4150・TTControl ECUに最速対応し大幅強化した開発環境 UDE 2025.2 リリース


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2025年7月24日、ポジティブワン株式会社(本社:東京都渋谷区、ドイツ・ラウタに本社を置くPLS Programmierbare Logik &Systeme社の日本総代理店)は、組み込み開発向け統合開発環境「Universal Debug Engine(UDE)」の最新版となる UDE(R) 2025.2 をリリースしたことを発表いたします。UDEは主に車載システム開発や産業機器メーカーで利用されている強力なデバッガ/テスト環境であり、最新バージョンでは新しいマイクロコントローラ(マイコン)への対応強化と多数の機能追加・改善が行われています。これにより、開発者は最新デバイス上でのデバッグ・トレースをいち早く開始でき、他社製開発ツールにはない使い勝手と高度な解析機能を活用できます。

◆新しいマイコンへの対応
UDE 2025.2では、以下の最新マイコンおよびECUプラットフォームのサポートが追加されました。自動車業界や産業機器向けの最新デバイスを迅速にサポートすることで、開発者は新しいハードウェア上で直ちにソフトウェア開発を進めることが可能です。

・ STマイクロエレクトロニクス: STM32H5xxシリーズ
・ インフィニオン・テクノロジーズ: 新世代 AURIX TC4x ファミリ
・ Flagchip社: FC7300(クアッドコア)、FC7240、FC4150(1M)
・ TTControl社(TTTechグループ)製 ECU: TTC 2038、2310、2380、2385、2390 (※いずれもインフィニオンTC36x/TC37x/TC39xベースのコントローラ)

これらの新デバイス対応により、開発者は各マイコン固有のデバッグ機能やフラッシュプログラミング機能をUDE上でシームレスに利用でき、最新の車載・産業用マイコンを用いた製品開発においても高度な解析・検証を行うことができます。

◆新機能・機能強化ポイント
UDE 2025.2ではデバッガ本体および周辺ツールに多数の新機能と改善が導入されています。以下は主な強化ポイントの抜粋です。

・ Stellar SR6向けトレース機能: UEC (Universal Emulation Configurator) を介したグラフィカルなトレース設定に対応。STLA(Sequence Trigger Logic Analyzer)をサポートする高度な設定ライブラリの初期バージョンを提供
・ Stellar SR6マイコン: 低消費電力モードへのデバッグ対応を強化(低パワー状態のサポート追加)。
・ Arm ETMv4トレース: ターゲット側が無電源の場合でもトレースクライアントを安全に扱えるようハンドリングを改善
・ Infineon AURIX TC4x: 内蔵コプロセッサであるCDSP(Converter Digital Signal Processor)のデバッグを新たにサポート
・ AURIX TC2xx/TC3xxトレース: トレースメモリ節約のため、従来のチック(ティック)カウントに代えて相対タイムスタンプを利用できるオプションを追加。
・ AURIX TC3xx: スタンバイ・コントローラ(SCR)コアのデバッグサポートを改善し、SCR向けプログラムのデバッグにおいてKeil製Cコンパイラ(8051用)の情報も扱えるよう対応を追加
・ Infineon TRAVEO T2G (CYT6B): SWD(シリアルワイヤデバッグ)インターフェース経由でのデバッグ用に、新しいデフォルトターゲット構成を追加。設定ファイルを用意し、接続を容易化
・ AUTOSAR OS対応: AUTOSAR ARTIにおいて、OSの新機能「スタック・ハイウォーターマーク」(各タスクの最大スタック使用量)を表示・追跡する機能をサポート
・ RTOSアウェアネス強化: uC/OS-II用のデバッグ拡張において、各タスクのスタック使用率などメモリ利用状況の情報を取得・表示可能に。リアルタイムOS上でのデバッグ情報を充実化。
・ Pythonアドイン拡張: UDE統合開発環境からPythonスクリプトをワンクリックで実行できるツールバーボタンを新設し、Python変数の内容を監視する専用「ウォッチ」ダイアログを追加。Pythonアドイン内部のPythonバージョンも3.12.11にアップデート
・ エディタ/ビューア改善: C++のヘッダーファイル(*.hpp)の構文ハイライト表示を改善し、コードの可読性を向上。Arm命令セットの逆アセンブラでは、VFP/Advanced SIMD命令のレジスタ表記を標準的な名称に統一。
開発環境の信頼性向上: Windows版UDEの実行環境として利用しているVisual C++ 2022ランタイムを最新の14.44.35208版に更新し、全体的な安定性とパフォーマンスを向上

これらの新機能拡張により、UDE 2025.2は最新マイコン開発に必要な機能セットをさらに充実させ、複雑化する組み込みソフトウェアのデバッグと解析を今まで以上に効率化します。

◆UDE 2025.2 の特長と競合優位性
最新リリースとなるUDE 2025.2は、新機能の追加だけでなく、競合する他社開発ツールにはない優れた特長を引き続き提供します。特に、自動車や産業機器向けの組み込み開発現場で求められる高い使いやすさと高度なマルチコア対応を両立している点が大きな強みです。

真のマルチコアデバッグと統合環境: UDEは複数CPUコアのデバッグを単一の統合環境で実現し、全コアを一括してユーザーインターフェース上に表示・制御できます。他のデバッガのようにコアごとに別個のデバッガインスタンスを開く必要がなく、複数コアをまたいだブレークポイントの同期停止・同期実行も簡単に行えます。

共有コードのマルチコアブレークポイントにも対応しており、コア間の挙動解析も効率的に行えます。優れたユーザビリティと迅速な開発開始: UDEは直感的で非常に使いやすいユーザーインターフェースを備え、開発者の作業効率を高めます。画面レイアウトはプロジェクトや好みに合わせて自由にカスタマイズ可能で、複数のウィンドウビューを切り替えながらデバッグタスクに集中できます。さらに、サポートする各種マイコンや評価ボード向けにあらかじめデフォルト設定が用意されているため、ユーザーは煩雑な初期設定なしにすぐデバッグを開始できます。

これは最新デバイスにもいち早く対応するUDEならではの利点であり、新しいターゲットでもリリース直後から開発を立ち上げることが可能です。実際、Infineon社の最新マイコンAURIX TC4Dxが2024年末に登場した際も、UDEは迅速に対応版を提供し開発者に貢献しました。

高度なトレース解析とOS連携: UDEはハードウェアトレース機能の幅広いサポートと強力な解析ツールを内蔵し、制御ソフトの実行順序やタイミングを可視化できます。特に自動車向けマイコンで重要なマルチコア間のトレース同期解析やリアルタイムOSの動作可視化(AUTOSAR OSや各種RTOSのタスク情報表示)をエンジニアに提供します。加えて、取得したトレースデータをVector社やINCHRON社のタイミング分析ツールへエクスポートする機能や、GLIWA社のタイミング分析製品T1との密接な連携にも対応しており、システム全体の性能解析・最適化を効率よく行うことができます。

このように、UDEは単なるデバッガに留まらず、トレースベースのシステム分析まで包括的に支援する点で秀でています。
オープンな拡張性とスクリプト対応: UDEは対話型のGUI操作だけでなく、オープンで柔軟なソフトウェアAPI(UDEオブジェクトモデル)を提供しており、ユーザー独自のスクリプトや外部ツールとの連携を可能にします

例えばPythonによる自動デバッグスクリプトの実行や、継続的インテグレーション環境との接続も容易に実現できます。これにより、反復の多いテストの自動化やカスタムツール統合など、開発プロセス全体の効率化を図ることができます。他社ツールで独自スクリプト言語や手動操作に頼らざるを得ないケースに比べ、標準的な言語やAPIで拡張可能なUDEは開発現場のニーズに柔軟に対応できます。

以上の特長により、UDE 2025.2は最新の車載・産業用組み込み開発において、単なるICEデバッガに留まらない総合的な開発プラットフォームとして、開発効率と信頼性向上に寄与します。他の開発ツールメーカー製品と比べても、最新デバイスへの素早い対応、使いやすさ、そして強力な解析機能という点で大きなアドバンテージを備えています。

【PLSプログラマブルロジックアンドシステムとは】
PLSプログラマブルロジックアンドシステムGmbH(PLS Programmierbare Logik &Systeme GmbH)は、ドイツ・ラウタに本社を持つ組み込み向け開発ツールのサプライヤーです。インフィニオンテクノロジーズ、STマイクロエレクトロニクス、NXPセミコンダクターズ、ルネサスなどのレガシーな半導体から最先端の半導体のためのソフトウェアデバッグソリューションおよび完全な開発ツールを提供します。ポジティブワン株式会社は、日本総販売元として、日本およびアジア市場への販売、サポートを行っております。

【ポジティブワン株式会社について】
社名 ポジティブワン株式会社(POSITIVE ONE CORPORATION)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ・ウエスト22F

URL http://www.positive-one.com
SoM製品関係:https://www.chinchillasmart.com

ポジティブワン株式会社は、最先端技術と時代を先読みしたエンベデッドソリューションをご提供します。そのために海外の有力な最先端技術会社と提携し、多様化する仕様に対応できるOEMハードウエアや世界標準ISOなどに準拠する品質向上のためのツールをご提供します。さらに、システムコンサルティング、エンベデッドからPC、スマートフォン、サーバーを含んだハードウエアからソフトウエアまでのシステム受託開発など、皆様のプロジェクト成功のためのご支援をいたします。

【本件に関するお問い合わせ先】
ポジティブワン株式会社
メールアドレス:poc_sales@positive-one.com
TEL:03-3256-3933 FAX:03-4360-5301



配信元企業:ポジティブワン株式会社
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