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【矢野経済研究所プレスリリース】血液分析装置市場に関する調査を実施(2019年)~2018年の国内血液分析装置市場規模は前年比0.9%増の573.2億円、国内市場は成熟し、リプレース需要中心に~



株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の血液分析装置市場を調査し、製品品目別の動向、参入企業動向、将来展望を明らかにいたしました。

1.市場概況

本調査の対象とする血液分析装置は、検体検査装置のうち生化学的検査に属する生化学自動分析装置、ドライタイプとしてのドライケミストリーシステム、電解質分析装置、グルコース分析装置、生理検査の血液ガス分析装置、血液学的検査の血球計数装置、血液凝固測定装置、免疫学的検査による免疫反応測定装置およびグリコヘモグロビン分析装置(臨床分野専用機種の液体クロマトグラフ)の9品目である。
血液分析装置9品目合計の2018年国内市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年比0.9%増の573億2,000万円であった。各品目とも全搬的に市場は横ばい傾向で推移している。その要因としては、病院施設や検査センターへの製品導入が一巡し買い替え(リプレース)需要中心であることや、病院数が微減傾向にあり、装置の売上が伸び悩んでいることが挙げられる。市場が横ばい傾向であるなかで、免疫反応測定装置は一部の検査項目の検査が増加していることや、新規マーカーに対応する装置開発により伸長している。

2.注目トピック~生化学自動分析と免疫反応測定の一体型装置の普及が加速

生化学自動分析装置はマルチアナライザーとして、あらゆる分野の検査を1台でこなしていくところにメリットがあり、免疫血清学的分野や血液学的分野の検査機能を次々と取り込んで来た。最近では酵素法試薬の発展により生化学物質(酵素、糖、脂質)やタンパク質、無機イオン電解質、非蛋白性窒素成分、血清、免疫成分、尿成分等の多くの項目、分野の測定を行うことが多く、装置メーカー各社はマルチ分析装置を志向した開発を進めている。
特に、免疫反応測定装置と機能を統合した一体型装置が普及し始めており、生化学検査と免疫検査の同一ライン化が進んでいる。最新の装置では、多検体と多項目の処理が可能な生化学モジュールに、更に免疫分析モジュールを取り入れた一体型装置が上市されている。今後このような統合型装置の設置(インストール)が本格化し、普及が加速していくとみられる。

3.将来展望

血液分析装置9品目合計の2019年国内市場規模(メーカー出荷金額ベース)は582億7,000万円(前年比1.7%増)の見込みである。2019年は消費税増税が予定されており、若干の駆け込み需要を見込むが、前回(2014年)のような需要増は難しい見込みである。
2020年以降は買い替え(リプレース)需要中心に推移し、ほぼ横ばいの見通しとなり、2022年の国内市場規模は2018年比1.4%増の581億1,000万円になると予測する。

※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご了承ください。
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2176

調査要綱
1.調査期間: 2019年4月~2019年6月
2.調査対象: 血液分析装置・試薬メーカー、臨床検査受託企業
3.調査方法: 当社専門研究員による直接面談、および間接調査、文献調査を併用
4.発刊日:2019年6月28日

お問い合わせ
⇒プレスリリースの内容や引用についてのお問い合わせは下記までお願いいたします。
株式会社矢野経済研究所 マーケティング本部 広報チーム
https://www.yano.co.jp/contact/contact.php/press

株式会社矢野経済研究所
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配信元企業:株式会社矢野経済研究所
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